この一年を振り返る年録。最終日のきょうは「世相」です。今年の干支・ウシを引き連れて成人式に参加したのは、闘牛に恋する神谷さん。
普段はギャル系ファッションできめていても…神谷美姫さん「牛かきになるんですよ。これのかわりになります。」
牛のためなら自慢のネイルでブラッシングすることさえ、お構いなし!神谷美姫さん「戦ったらかっこいいし、やさしいし、男だったらこんな男と結婚したいくらい好きです。」
新型コロナの影響で、年明け早々から、県独自の緊急事態宣言が出される中、動物たちが、明るい話題を提供してくれました。
休業中の那覇市の飲食店では…ケープペンギンの赤ちゃんが誕生。モフモフのぬいぐるみのような、愛くるしい姿が話題になりました。
ペンギンバーフェアリー スタッフ 天羽亮介さん「ほぼ1日15時間くらいつきっきりでお世話するというところは、人間の赤ちゃんと変わらない。大変だったけどかわいかった。」
そして、沖縄こどもの国では、14年ぶりにキリンの赤ちゃんが誕生しました。石川和枝さん「温かい光を灯すような存在に育ってほしいと思って、この名前を名付けました」
コロナ禍で先行きのみえない状況に、一筋の光を見出したい。そんな願いとは裏腹に、影響は広がります。記者「午後の受付開始とともに続々と車が集まってきました。ドライブスルー方式のPCR検査を待つ人たちです」新型コロナの感染拡大をうけて、自費で民間のPCR検査を受ける人が急増。クリニックや検査会社で列をなす様子は、おなじみの光景となりました。
コロナワクチンの集団接種もはじまりますが、こんな課題も。
高齢者「午前中、何十回かけてもとらなくて、それでもう諦めて」「インターネットを繋いでいないもんだから、電話でやっても通じなかったんですよ。」
多くの高齢者が「ネット予約」に苦戦を強いられていたのです。そうした中、豊見城市内の青年会では、インターネットでの予約を手伝う「予約代行」を企画!上田山川青年会・伊佐健次会長「高齢の方が多い地域ですし、先輩方がはやく安心して生活できるのであれば嬉しいと思います」
先生と児童、黒板の見える範囲を確認します。先生「ここは?」児童「見えます」先生「ここまで見える?」児童「そこは、たぶん見えないと思う」
小学校では、子どもたちへの感染拡大を防ぐために、オンライン授業の導入が進みました。
小禄小学校6年2組金城草佑さん「みんなと一緒に遊んだり6年生最後だから全部の給食を食べたかったです」Q何が好き?「揚げパンです!」
コロナ禍でも、新たな一歩を踏み出したのは、ひめゆり平和祈念資料館です。ひめゆり平和祈念資料館・普天間朝佳館長「世代が変わっていく時には伝え方も変わらないといけないんじゃないかということで、リニューアルしようという方向で進んできたんですけれども」
ひめゆり平和祈念資料館学芸課長・古賀徳子さん「やっぱり見てわかりやすいっていうことがすごく重要になってきているので、そのためにどういう表現がいいのかということを試行錯誤してきました」
今回は「戦後生まれ・戦争を体験していない職員」で行った初めてのリニューアルでした。
元ひめゆり学徒隊・島袋淑子さん「やっぱり今戦争を知らない人たちが、こうやってわからないことをわかるようにという掲示に変わっているなと思って、大変ありがたく思いました」
元ひめゆり学徒隊・本村つるさん「私たちができなかったことを今の若い人たちが頑張ってくれたと思うと、ただただ感謝するだけです」
沖縄を支えた方々逝く
元ひめゆり学徒 宮良ルリさん 8月12日死去 94歳ひめゆり平和祈念資料館の館長も務めた。
ハンセン病回復者・国立療養所沖縄愛楽園自治会会長・金城雅春さん3月8日死去。67歳沖縄の強制隔離政策やハンセン病の差別や偏見の歴史を伝える東京オリンピックの聖火ランナーを務める予定だった
民謡歌手 大城美佐子さん1月18日死去 84歳民謡歌手の大御所 普及や後進の育成にも尽力。
沖縄海邦銀行前会長 湖城英知さん、9月3日死去87歳。2千円札やかりゆしウェアの普及に貢献。
ノイズ『(世界自然遺産登録が)採択されたことを宣言します』ユネスコの世界遺産委員会は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界自然遺産に登録することを決定。2017年に初めて推薦されたものの一度は登録延期の勧告。4年越しの悲願達成に、地元自治体が沸きました。
国頭村知花靖村長「登録の決定を心待ちにしていた村民に明るいニュースが届けることができました。それと大きな金メダルを取ったような思い」
コロナに振り回される中、カメラは珍しい現象を捉えていました。
仲宗根記者「八重瀬町の畑で発見されたこのサトウキビ、実は、こーんなに長いんです。」八重瀬町を沸かせたのは、長さ7メートルを超えるサトウキビです。町の人「ビックリしたんですよ。はじめてですよ。」「ヘビみたいですよ。子どもたちもビックリするくらいじゃないですかね。」
恩納村のゴルフ場では、数十年に一度だけ花を咲かせる、幻の植物がひときわ目立つ存在感を放ちました。リュウゼツラン開花の2か月ほど前から、芽が急激に伸び始め、7メートル近い高さにまで成長。
PGMゴルフリゾート沖縄久留島栄二支配人「プレーに集中してなかなか周りが見えない方もいらっしゃるんですけど、ぜひ、少し目をそらしてただいて、この立派な植物をみていただけたらなと思います」
スーパームーン×皆既月食国内では24年ぶりの天体ショー。中秋の名月も8年ぶりに満月と重なる。
八重山殖産米盛志摩さん「最初、隕石かなというふうに思って、すごい鳥肌立ながら見てました」石垣市内の防犯カメラが捉えたのは、明るく輝きながら落ちる光の玉。その3カ月後にも、同様の現象が!
石垣島天文台 特任研究員花山秀和さん「ロケットの一部が大気圏に突入する時に数十秒程度明るく見える場合がありまして、同じような現象が今回見えていたという可能性は考えられるかと思います」
11月、7カ月ぶりに飲食店の時短営業要請が解除となり、夜の街に賑わいが戻りました。〆のステーキも復活です。
お店に来た人は「やっぱり飲んだ後に食べるステーキはおいしいですね」と答えました。また、別のお客は「やっと少し日常が戻ってきたかなって感じで、楽しく、うれしく飲んでます」
地域の高齢者たちが交流する「ふれあいデイサービス」が半年ぶりに本格再開。
友人「久しぶりですね。あいやー」渡嘉敷俊子さん「久しぶり」渡嘉敷俊子さん「長い間でしょ。だから、さびしかったよ」友人「さびしかったですよね」
集会所に元気な笑顔が戻る渡嘉敷俊子さん「体を動かすのは家でもやっているけどね、やっぱし、お顔を見て、ゆんたくするのがね、一番の楽しみ」那覇市の松島青年会では2年4カ月ぶりにエイサーを披露。
「ベランダから出たらやっていたから出てきたんですよ。着の身着のままで。うれしいよ、いいですよね。いつでもね」「近くでやっていたものだから慌てて子どもたちと一緒に来ました。久しぶりですね。12月になっているんですけど」「楽しかったー!!」
宮良会長「来年地域のみなさんに健康な一年に過ごしてほしいと思いながら踊るのと、ことし一年みんなお疲れさまという思いを込めながら来年もがんばろうという気持ちで踊ろうかなという思っている。」
2021年は、新型コロナという見えない敵と闘いながら、失われた日常を取り戻そうと模索を続ける人々の姿が、強く心に残りました。
暮らし、経済、環境、基地…いまだ様々な課題を抱える沖縄。本土復帰50年の来年は、少しでも前に進む、明るく力強い話題をたくさんお届けできる年になりますように。