沖縄のスポーツ選手や指導者の活動と思いを紹介する「アスリートフォーカス」。きょうは5回目です。「沖縄スポーツマネジメント」に所属するアスリートから、今回は加藤あかりさんにお越しいただきました。加藤さんは沖縄から初めてラグビーの日本代表に選ばれ、国内外で活躍してきました。まずはVTRでご紹介しましょう!
岐阜県生まれの恩納村育ち。石川高校・名桜大学OGの加藤あかりさん。小さいころからスポーツが大好き。空手や陸上など何でもこなし、県大会でも上位に。
高い身体能力は大学から本格的に始めたラグビーでも注目されました。2014年・17年と日本代表に選ばれ、ワールドカップにも出場。ニュージーランドへのラグビー留学や国内の7人制リーグでの活躍など、アクティブに自分を磨き続けました。
29歳のいまは沖縄に戻り、沖縄唯一の女子ラグビーチーム・琉球アイランドガールズの練習に参加したりと普及活動にも携わっています。
あかりさん「ラグビーを生活に入れる価値観、ラグビーとの付き合い方がいろいろあって面白いと感じた」
チームのけん引役は元イタリア代表のレジェンドで、あかりさんのプレーも良く知るヴェロニカさんです。
ヴェロニカ・スキャヴォンさん「ステップがきれいで捕まえにくい。あかりも長い経験を持っているから皆のためにも動く」
元代表選手がいれば、高校生や子どもたちを連れて練習にやってくるママさんもいて、経験も国籍もさまざまです。
あかりさん「子どもがいて、母親になってもプレーするというのが特別ではないという風に思えるチーム」
そう語るあかりさんは生後3カ月の男の子を持つシングルマザーです。母・朋美さんに育児を助けてもらいながら、ラグビーに携わります。
母・朋美さん「これからの子どもたちにも広めてもらって、沖縄もラグビーで有名なところになって欲しいなと思う。恩返しして欲しい、いまは沖縄に」
琉球アイランドガールズ・林拓司監督「トップ(アスリート)を引退すると競技から離れてしまう方が多い。ただベロニカさんもあかりさんもラグビー好きだし、楽しいし。トップではもうプレーしないけど、地元では楽しむよという、この選択肢を次の世代に示してくれているというのも、すごくいいことだと思っている」
母となり、ラグビーとの新たな関わり方を模索するあかりさん。その思いとは。