宜野湾市にある緑ヶ丘保育園にアメリカ軍ヘリから部品が落下した事故から12月7日で4年です。保護者らが外務省を訪れ「事故から何も変っていない」と現状を訴えました。
チーム緑ヶ丘・与那城千恵美さん「状況はますます酷くなっている一方です。国としてどういう対応しているのか教えていただきたいと思います」
外務省沖縄事務所を訪れたのは2017年、宜野湾市の保育園の屋根でアメリカ軍機から落下したと思われる部品が見つかったことを機に、保護者らが立ち上げたチーム緑ヶ丘のメンバーです。
メンバーは先日も住宅地にアメリカ軍のオスプレイから水筒が落下したとを訴えました。
チーム緑ヶ丘・宮城智子会長「安心して遊べる環境にしたいと思っています。一緒に考えてください」
外務省沖縄事務所の梶田副所長は「要請を政府に報告する」と答えました。
保護者らは時折、目を潤ませながら改善を強く求めていました。保護者らはこれまでの4年間、国や県、宜野湾市だけでなく、東京にある国会や防衛省を直接訪れるなどして、保育園上空での飛行禁止や原因究明と速やかな公表を訴え続けています。
12月7日は防衛局にも訪れ、問題の進展はなく、いまだに騒音を立てて飛び回るアメリカ軍機の状況が改善しないことを訴えました。しかし、保護者たちが期待した答えは得られませんでした。
チーム緑ヶ丘・与那城さん「影響がめっちゃあるから来ているんですけど、事故当時より(状況が)酷くなっているし、水筒も落ちてくるし、私たちはすごく今不安でいっぱいなんです」
小野功雄防衛局長「地域への影響が最大限回避できるよう米側に強く求めたいと思います」
チーム緑ヶ丘・与那城さん「私たちの子どもの命がかかっている危機感と防衛局の危機感の差があまりにも違いすぎて、その思いがなんで伝わらないんだろうなーって、どうしたら伝わるんだろうなって」保護者たちは地域の小学校の保護者と協力して新たな団体を立ち上げる予定です。