辺野古の新基地建設をめぐって軟弱地盤を固める工事を進めたい国の設計変更申請を不承認にした玉城知事の決断から一夜、各地で様々な反応が起きています。
集会の参加者から「知事の判断を支持するぞ!」と声が上がりました。
11月26日正午ごろ、県民広場では玉城知事を支えるオール沖縄のメンバーとその支援者らが緊急集会を開き、知事の決断を支持すると声をあげました。
オール沖縄会議・糸数慶子共同代表は「知事が勇気を持って決断をしました。これからは私たち県民が知事の思いをしっかりと受け止めて、県民としての行動を展開していく、それに尽きるのではないでしょうか」と述べました。
辺野古の新基地建設をめぐっては大浦湾側に広がる「軟弱地盤」を固めて埋め立てを進めるため、2020年4月に国が設計変更を申請し、玉城知事は11月25日不承認としました。
ゲート前では抗議行動する人が「防衛局は不承認に従え!きょうからの工事はすべて違法だ!違法工事、今すぐやめろ」と言いました。
新基地建設の阻止を訴えるため抗議行動が行われているキャンプシュワブのゲート前では、座り込みを続ける人たちが「知事の判断が励みになる」と決意を新たにしていました。
参加者は「本当に私たちも勇気づけられるというか、私たちの力になる判断だったというふうに、本当に歓迎しているところです」と話しました。
別の参加者は「知事がこの自然を守りたい、県民の命を守りたいという立場から、待ったをかけるのは当たり前だと思います」と話しました。
花城桜子記者は「11月25日、玉城知事は、国が出していた辺野古新基地の設計変更申請を不承認としましたが、11月26日も海上では工事が続けられています」と伝えました。
しかし、11月26日の朝も土砂を積んだトラックや工事車両が基地の中に入っていくのが確認されました。
一方、知事の決断に県民の判断も様々です。ある県民は「(軟弱地盤が)マヨネーズ並みにボロボロと聞いたので、そこに造るのはどうかなとは思う」と話しました。
別の県民は「(辺野古新基地建設に関して)悪いとは思いません、辺野古が最適かは別問題で、現時点ではやむを得ない感じじゃないですか」と話しました。
また県民は「(沖縄県が)そこに基地を置くこと自体に反対しているので(不承認は)やむを得ない判断じゃないでしょうか」と話しました。