高校サッカーです。第100回の節目を迎える全国高校サッカー選手権大会。その出場権をかけた沖縄県大会の決勝戦がおととい行われ、西原と宜野湾が激突しました。
有観客での実施となった、沖縄県大会決勝。去年、この大会で決勝まで進み、優勝まであと一歩のところまで迫るも、涙をのんだ西原。全国選手権から遠ざかること、実に31年。去年の主力メンバーが多く残り、悲願達成へ思いを強くしていました。
去年のメンバー・大得翔冴(おおえしょうや)さん「やっぱりリベンジしてほしいという気持ちはあるけど、決勝はきょうだけの貴重な機会なので楽しんでほしいなと思う。先輩としては」
対するは4年ぶり4度目の頂点を目指す宜野湾。西原は序盤から積極的にプレッシャーをかけ前半15分、クロスから山田涼太のヘディングシュート。これはわずかに枠をとらえることができません。
それでも18分、中盤でボールを奪ったのは重田統哉!西原が先制点を奪います。
西原・重田統哉(しげたとうや)選手「1タッチ2タッチでシュートするイメージはできていたので、あの時はパスの選択肢はなかったので。正直覚えていないけどベンチに行ったときはやってやったぞという気持ちが一番強かった」
さらに37分には比嘉亮介がゴールの隅に入れる追加点。前線でボールを奪う狙い通りのサッカーで、西原が2-0で前半を折り返します。しかし、宜野湾も反撃を誓います
平良隼さんの弟、平良淳さん「決勝戦ということもあって固くなっているのかな。ハーフタイムでどう修正していくのかが楽しみ」
スタンドの思いに応えるかのように宜野湾が後半、猛攻を仕掛けます。23分、3年生稲嶺諒のシュート。何度もゴールに迫りますが、西原の堅い守りが光ります。
それでも後半アディショナルタイム、宜野湾がゴールキーパーとの1対1に持ち込みます。
最後までリードを保った西原が去年のリベンジを果たし、全国選手権への切符をつかみました。
西原・玉城俊輔主将「先輩たちが悔しい思いをした中で結果を残せて本当に良かった。第100回大会なので県勢初のベスト4をめざして、しっかり西原らしく戦って歴史に残るようにがんばりたい」
そしてきょう、全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、西原の1回戦は来月29日、 神奈川県代表の桐光学園と対戦することが決まりました。沖縄の代表としてぜひ全国のピッチで躍動してほしいと思います。