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軽石が本島南部の漁港にも押し寄せるようになり、被害の拡大が続いています。

知念漁業協同組合・照喜名智組合長「水面に浮いていても、エンジンに吸い込んでしまってエンジンがオーバーヒートするというところとですね」

エンジンを冷却するための海水に軽石が混ざっているとフィルターが詰まってオーバーヒートを起こしてエンジンが故障する恐れがあるといいます。

なんとか海に出ている漁船は、沖合で本来止めないエンジンを止めて軽石を取り除く作業をしながら漁を続けている状況です。

南城市知念にある海野漁港と板馬漁港では、11月に入ってからほとんどの船が故障を心配して漁に出られなくなっています。県のまとめでは軽石で漁の自粛を余儀なくされている漁船は1206隻あって、登録している漁船全体のほぼ4割にのぼっています。

知念漁業協同組合・照喜名智組合長「これがいずれ沈んでしまうと、モズクについてしまう。付着してしまう。そこで、成長が阻害されてしまうんじゃないかなという懸念が今あります」

11月はモズクの種付けをする時期で12月にはソデイカ漁の解禁も控えているため、例年であれば養殖や漁の準備で忙しいはずなのに何もできないもどかしさを抱えています。

除去作業をしている漁師「海にも出れずに、毎日漁港きて軽石除去してお金にもならずに、僕子どももいるので生活の不安とかやっぱ怖くなりますね」

知念漁業協同組合・照喜名智組合長「いつまで続くか分からない。漁師の生活がどうなるのか。除去したとしても、軽石はまた入ってくる。港の入り口にフェンスを設置するなど、出口がなかなか見えないという状況で、困っているというのが実情です」

海野漁港と板馬漁港では、軽石の流入を防ぐためオイルフェンスの設置が予定されています。

軽石 南城市の漁港にも 漁の自粛続く