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山城アナウンサー「楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。今回のテーマは「緊急取材!軽石漂着レポート」です」

長田さん「毎年、私が一番多く潜っている恩納村の海にも、軽石が漂着したので、その状況をお伝えしたいと思います」

山城アナウンサー「ではさっそく見ていきましょう!

長田さん「恩納村の前兼久漁港周辺では、10月後半から、軽石が目撃されるようになったとの報告を受けボートを出して取材してきました。港を出てすぐの所で、帯状に広がった軽石を発見」

山城アナウンサー「青くて透きとおった海の上にも軽石が結構押し寄せてきてますね」

長田さん「そうですね」

長田さん「横田さんこれいつくらいから見受けられました?」

横田さん「これはですね三日四日くらい前ですかね。風向きによってそのたまり場所が違うんですけどだいぶ最近は目立つようになりましたね」

長田さん「これ、石というよりはかなり細かくみえますよね」

横田さん「これはおそらく波に揺られて削られて細かくなっているのかもっと大きな石で見られたところもあったんですけど、まとまっているところはより当たって細かくなっているんじゃないかと」

楽園の海 緊急取材!軽石漂着

長田さん「それでは、水面に降りてみましょう。軽石は中層にはほとんど無く、表層だけに集まってます」

山城アナウンサー「これだけ漂っていると、ボートにも影響ありそうですね」

長田さん「はい、横田さんに聞いてみました」

横田さん「エンジンに吸い込み口があって、それに軽石が入り込んでしまうと水の循環ができなくなってエンジンが冷やされなくなってオーバーヒートする」

山城アナウンサー「ここが吸い込み口なんですね」

長田さん「はい」

山城アナウンサー「海の上にこれだけ広がっていると、船だけでなく水中生物への影響が心配ですね」

長田さん「そうですよね。普段は、太陽の光をたくさん浴びているサンゴも、軽石が長い時間停滞してしまうと、光合成が出来なくなってしまいますよね。塊状の軽石を沈めても手を放せばこのように水面へ浮き上がってしまいます。表層に漂うプランクトンなどを食べる魚は、餌と間違えて食べてしまいそうで、心配です」

楽園の海 緊急取材!軽石漂着

長田さん「こういった大きいサイズもあるけれども、基本的にはすごい細かい砂利っぽいのが多いです。このサイズ(の軽石は)船を走らせる時にちょっと嫌ですね」

横田さん「そうですね、ぶつかって航行不能になる可能性ありますね」

長田さん「恩納村で一番の観光地、真栄田岬にある「青の洞窟」が気になり、見に行ってみました。入り口付近には、やはり軽石が漂着してました。こちらは去年の青の洞窟の様子です。(2020年3月の青の洞窟)現在は…帯状の軽石が、奥の方まで続いてます。(現在の青の洞窟)」

山城アナウンサー「たしかシュノーケリングが楽しめるスポットですよね?」

長田さん「はい、でも今は綺麗な洞窟の青い出口よりも水面の軽石が気になってしまいますね」

楽園の海 緊急取材!軽石漂着

長田さん「この洞窟を住処としているリュウキュウハタンポは、表層で食事する訳ではないので、影響は無いかもしれません。でも洞窟の見栄えとしては、最悪ですね以前撮影した洞窟内の記念撮影ポイントです。(2020年3月の青の洞窟)写真映えする所ですが・・・先日撮影した映像がこちら」

山城アナウンサー「うわぁ…ひどいですね」

長田さん「あたり一面、軽石で覆われてしまってます。「青の洞窟」とは、言えない状況ですよね」

山城アナウンサー「写真を撮ろうという気も起きないような気がします」

横田さん「観光スポットで有名なこの青の洞窟が軽石で埋まってしまってるということでこれから撤去をするのが大変だと思います」

長田さん「潮の干満や風向きによって、大量にあった軽石が、一気に外洋に出て無くなった所もあるので、しばらくは、様子を見る感じでしょうか」

山城アナウンサー「一日でも早くよくなってほしいなと思います。貴重なレポートありがとうございました。以上、楽園の海でした」