県内各地の沿岸部に押し寄せ続ける軽石が生活の様々な部分に影響を及ぼしています。フェリーの運航に支障を来していた伊是名島では4日間に渡ってガソリンの購入量を制限する事態にまでなっていました。
11月9日・午前11時半ごろ伊是名島の港に到着したフェリーから物資が運び出されていました。軽石で運航に支障を来していた今帰仁村の運天港と伊平屋・伊是名を結ぶ海の便は11月9日、通常通り運航していました。伊是名島ではフェリーの欠航で物資が入って来なくなったため島唯一のガソリンスタンドでは11月6日から車一台につき2000円までとする購入制限を設けないとガソリンが枯渇してしまうほど不足していました。
11月9日、船が動いたことで制限は解除されています。ガソリンスタンドのマネージャーは「多くの島民が使えるようにするためには仕方なかった」と苦渋の決断だったことを明かしてくれました。
また、軽石の漂着がいつまで続くのか見通せないため「多くの人が満タンに給油をしたら一気に在庫が足りなくなる」と影響が長期化することに不安が募っているということです。
あたり一面を茶色に染めてしまう大量の”軽石”で景色が変わり果ててしまった場所があります。
付近の住民「数日前もこの近くの郵便局に用事があって通ったんですけど、まさかね、その時はなかったんですけどね。ちょっと驚いています。ここまで来ているのかと」
名護市仲尾次を流れ、釣りを楽しむ人でにぎわったりする穏やかな川として知られる羽地大川では10月末から度々、流れ込んでくる軽石が確認されていて11月9日は川かどうか判別がつかないほど大量の軽石で埋め尽されていました。
近所の人「生き物がどうなっているのかが心配ですね」
軽石はまだ河口付近で留まっていますが、羽地大川の近くに住む人たちは上流にあるダムへの影響も心配していました。