2022年春のセンバツ大会につながる高校野球秋の九州大会。県代表の興南と前原の戦い、現地から中村キャスターのリポートです!
中村キャスター「九州大会の舞台は桜島をのぞむ鹿児島!県勢まずは興南が初戦に挑みます」
小雨が降る中で迎えた興南の初戦の相手は、14度目の出場となる宮崎2位の日章学園。ケガでエース不在の中、興南のマウンドを託された1年生・平山航多は序盤を3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せます。
興南 1年生 平山航多選手「エースの生盛さんがいない中で残りのピッチャーでやっていくのを話し合って決めていたので生盛さんの分も頑張ろうと思って思い切って投げた」
興南はそのウラ、2アウトでランナーを3塁に進めると4番・盛島稜大(りょうた)のタイムリーで先制!
興南 盛島稜太選手「先制点をとれば平山も気持ちが楽になると思ったのでそれでいい流れができるのかなと思った」
2回には平山が3ベースでチャンスを作ると9番・野里(のざと)悠介のタイムリーで追加点。1年生の活躍でリードを広げます。さらに6回には再び盛島!
大会第1号となるソロホームラン!九州の舞台で躍動します。投げては、平山が8つの三振を奪う力投で完封勝利。攻守ともに安定したプレーを見せた興南が初戦を突破しました。
興南 平山航多選手「ゼロで抑えきれたことは自分にとっても今後の自信になっていくと思うので、これからも頑張っていきたい」
前日の雨から一転、秋晴れに恵まれた前原の初戦の相手は大分1位の明豊。前原は先発したエース・横田琉空(よこだ・りゅうく)が立ち上がりに苦しみます。
2つの四球でランナーをためると、明豊5番・嶽下(たけした)3ランホームランで先制を許します。
しかし、そのウラ、前原は又吉哲太(てった)の2ベース2番・佐久本元太(さくもと・げんた)の内野安打でチャンスを広げると3番・目取真悠月(めどるま・ゆづき)
レフトオーバーの3ランホームラン返し!すぐさま同点とします。
しかし、4回。明豊の嶽下にこの日2本目のホームランを浴びるなど打者一巡の猛攻で5点を奪われると7回にも3点を加えられ相手打線が爆発。
流れを止めたい前原はそのウラ、代打の島袋優汰(ゆうた)がソロホームランを放ちますが、反撃もここまで。初戦突破はなりませんでした。
前原 新里紹舜主将「大敗してしまったので課題である守備を磨いて春夏勝っていきたい」
そしてセンバツ切符の目安となるベスト4をかけたあすの準々決勝で鹿児島1位の大島と対戦する興南。
投手陣は、1回戦から中2日開くこともあり、完封勝利をあげた平山を始め、疲れを感じさせない力強い投球を披露。粘り強い相手打線を想定しながら精力的に投げ込んでいました。
一方、7日の大島の試合を見て投手を研究したという打撃陣。最速146キロを誇り、変化球も多彩な相手エースを意識しながら熱のこもった練習に汗を流しました。
興南 盛島稜太選手「甘く入った変化球を逃さないようにベストスイングで逆方向を狙って強いスイングができたらいい」
あすはセンバツへの大一番、ベスト4をかけた準々決勝に挑みます。