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連日、大量の軽石が県内各地の沿岸に漂着し続けている問題。深刻な被害が出ている国頭村の辺土名漁港ではけさから軽石の撤去作業に始めました。
町龍太郎記者「漁港内一面が大量の軽石で埋め尽くされています。現在、ショベルカーで撤去作業を行っていますが、すくってもすくっても軽石が減っているように感じることはできません」
県によりますと辺土名漁港での撤去作業は2、3週間かかる見込みで10月30日以降、汚濁防止膜で漁港を締め切って、軽石が入って来ないようにして重機ですくい上げていく予定です。
回収された軽石は県の所有する土地で一時保管したあと安全性の分析や処分方法について検討していくことになります。
県は辺土名漁港と同様に大量の軽石が押し寄せ、漁業に支障が出ている安田漁港でも撤去作業を同時並行で進めていく予定です。
国頭漁協・大城力課長「先行きが見えない不安と今後どうなっていくんだろうと。港(の軽石)は除去出来たとしても果たして前のように漁が再開されるか、緊急事態宣言も明けて飲食業もだんだんと持ち直している時に青天の霹靂といいますか困惑しています」
2つの漁港で作業に必要な費用は約7400万円にのぼり、そのうち8割を国の補助でまかないます。
松野官房長官「地元としっかり連携し、また、ご要望を伺いながら、迅速かつ万全の対策を取るよう指示した。政府として軽石の回収、船舶の安全確保、漁業被害への支援等引き続き万全の対策を取ってまいります」
軽石の回収から処分まで最大で3カ月間かかる見込みで、今後も軽石が押し寄せ続ければそれだけ工費も工期も増えることが予想されます。