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本島北部を中心に各地に漂着している軽石が名護市の源河川では上流にまで流れ込んでいて地元の人たちが困惑しています。

名護市源河区・伊波實区長は「この川は死んでしまうんじゃないかと正直思いました」と話しました。

地元の人は「ただただビックリあぜん。生まれて初めて見ました」

辺り一面、茶色く染まる川、源河川では、1週間ほど前から河口から500メートル上流まで軽石が押し寄せ川が埋め尽くされています。心配なのが生態系への影響です。

源河川の上流にも軽石 マリンレジャーにも打撃

源河区・伊波實区長は「ああもうひどいもんですね、こういう状況の中で果たして生き物が生きているんでしょうか。また以前のような川の流れが一番良い姿だと思います」と話しました。

地元の人は「自然に引いていってくれたら良いなと思うんですが、そうじゃなかったらみんなの手でなんとかしなくちゃいけないのかなと考えたりします」と話しました。

元の通り、清流とうたわれる澄み切った川に戻ってほしいと住民たちは願っています。県のまとめでは本島北部を中心におよそ4kmの範囲に及ぶほど軽石が漂着していると推計されています。いつまで続くのか、先の見えない状況に漁業だけでなくマリンレジャー業界も頭を悩ませています。

源河川の上流にも軽石 マリンレジャーにも打撃

旭潜研・杉浦武代表は「予約は北部に関しては、今はもう全部キャンセルで場所を移動する日程変更とか南部の方に移動しています」と話しました。

こちらのダイビングショップではダイビングスポットまで移動する間に軽石を巻き込んだりしてエンジンなどが故障する懸念があるため船を出すことをためらっているといいます。

新型コロナの猛威が落ち着きを見せ観光客が徐々に戻りつつあった矢先に海を覆う大量の軽石で出鼻をくじかれた格好です。

旭潜研・杉浦武さんは「浜が白くて海が青くてっていうところは、やっぱり観光資源になってると思うんですよね、大きなね。魅力的な部分が今回それでバーッとっち覆われちゃってるもんですから、非常に懸念材料というのはありますね」と話しました。

さらに、ダイビングをする際、ボンベから空気を吸うレギュレーターという部品の隙間に小さな軽石が入り込んでしまえば水中での呼吸に支障を来たしてしまうため命の危険に直結する不安がつきまとうと心配しています。

源河川の上流にも軽石 マリンレジャーにも打撃

県は軽石の除去に向けた調整を急いでいてあす午前10時ごろから被害の大きい辺土名漁港で撤去作業を始めるとしています。