自民党新総裁選の投開票がきのう行われ、岸田文雄新総裁が誕生しました。衆院選が近づくなか、沖縄では新型コロナ対策や基地問題への対応など、様々な課題が残されています。県民は新総裁の誕生をどう受け止めたのでしょうか。
Q岸田さんの印象は?街録40代女性「え、どんな人?」街録30代男性「あんまり印象がないかなと」
街録70代女性「期待できないでしょ。あまり変わらないと思いますよ(岸田さんは)強気でなんでも押すタイプではない方みたいだから」
街録50代男性「印象ですか、固いイメージですかね。(岸田さんは)なんか腹の底にありそうな気が」
街録90代夫婦「わりといいんじゃないですかね。議員になって長いですからね、大丈夫だと思いますよ」「私は最初から素晴らしい方だなと思っておりました」
きのう、4人の候補者で争われた自民党総裁選の投開票が行われ、河野太郎行政改革担当大臣との決選投票を制した岸田文雄氏が新たな総裁になりました。およそ9000人の党員・党友をかかえる県連では、最も得票数が多かったのは河野氏、次いで岸田氏、高市氏、野田氏の順だったということです。
岸田文雄新総裁 「岸田文雄の特技は人の話をしっかり聞くということであります。明るい日本の未来を目指して努力する覚悟であります」
岸田新総裁はこれまでに外務大臣、沖縄・北方担当大臣、防衛大臣などを歴任しています。特に外務大臣の時には、2016年に起きた元海兵隊員による女性殺害事件では日米地位協定の補足協定で軍属の範囲の定めるようにしました。
街録30代女性「沖縄が抱える問題が結構あると思うんですけど基地問題とか、そういうのがちょっとでもいい方向に変わってくれたらいいのかなと思います」
街録40代男性「(辺野古)新基地をぜひつくらせないようにと思っています。平和な沖縄にしてもらいたいなと」
街録30代男性「沖縄ではコロナが増えているのでやっぱりコロナ対策をしっかりして頂ければと思ってます」
一方、新総裁の誕生に玉城知事は「沖縄の抱える問題の解決に尽力して欲しい」と注文をつけました。
玉城知事「岸田新総裁には、沖縄の振興や子供の貧困、米軍基地問題、辺野古新基地建設問題など、沖縄が抱える様々な問題に真摯に向き合い、その解決にご尽力を賜りたいと思います」
岸田新総裁は、これまでに辺野古新基地建設については推進する立場を示しています。辺野古をめぐっては、沖縄戦の激戦地となった本島南部の地域から、遺骨が残る土砂を採取して埋め立てに使おうという国の計画が渦中の問題となっています。
ガマフヤ―の具志堅隆松さんは、総裁選を前に、4候補者に対して「南部の土砂問題」についての対応を問う公開質問状を送りました。しかし、期限の24日までに回答が届くことはありませんでした。
沖縄戦遺骨収集ボランティア ガマフヤー具志堅隆松さん「彼らが戦没者に対しては救済の意識を持ってないんじゃないかって思えるような。そうゆう人がこれから先、日本の国をリードする総理大臣となるわけでしょうから、これは残念というよりも非常に悲しいものを覚えます。戦没者の遺骨が埋め立てに使われるかもしれないという問題を今からでもいいから本人の考えを表明してほしいと思います」
「人の話を聞くのが特技」だという岸田新総裁に、土砂問題について対話を求めた具志堅さんは無視をされたかっこうです。
玉城知事「(岸田新総裁が)もし総理になられた暁にはですね辺野古新基地建設問題については、一旦工事を中止をして、沖縄側とぜひ会話をしていただきたい」
岸田新総裁は来月4日に開かれる臨時国会で総理大臣に選出される予定となっています。新総裁は果たして本当に沖縄に向き合ってくれるのでしょうか?