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金武町民の飲料水として供給されている地下水で、発がん性が指摘されるPFASが高濃度で検出され、3カ所の地下水からの取水を止めていることがわかりました。町長は町内の地下水を使わず、県企業局からの水道供給に切り替えたい考えを示しています。
仲間一金武町長は「長い間、地下水に頼って金武町の水道は成り立ってきた経緯があります。地下水の良いところも、これまではありました。他の市町村が断水した時でも、金武町は断水しないといったメリットもあったわけです。けれどこういったものが検出されたことを考えると、100パーセント企業局の水を全町民に供給しようと段取りをとっているところであります」と述べました。
豊富な地下水を利用し、町民に水道水を提供してきた金武町。町が2020年6月に実施した水質検査の結果、キャンプハンセンのフェンス際にある金武3号水源で国が定める飲料水の目標値の8.2倍を検出。そして金武4号水源では3.8倍、また金武地区にある水道水からも1.4倍が検出されました。
金武町ではPFASの濃度が高かった3カ所の地下水からの取水を止めていて、これによって減少した取水量は1日560トン。現在、県企業局に供給量を増やすよう求めていますが、ただ企業局でも水の供給量をすぐに増やすのは厳しいとみています。