楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「安全にシュノーケリングを楽しむ!」です。
長田「今回は、シュノーケリングで遊ぶ際の注意点をお伝えしたいと思います」
長田「今回一緒に泳いでくれるのはシュノーケリングガイドをしている桐本香織さん。まず、溺れないためには、ライフジャケットの着用です。そして、できるだけ肌の露出を控えた格好をして下さい。フロートや浮き輪なども持っていくと、さらに安全です。マスクやフィンを装着する時このように、海に入って行う場合が多いんですが、浅瀬にも危険生物が隠れている可能性があるので、注意が必要です」
波打ち際でも、すごく綺麗ですね。
長田「キラキラ輝く水底。見ているだけで癒されます。水深1mもない所ですが、イワシの仲間が猛スピードで目の前を通り過ぎて行きました。滅多にお見せしない長田の撮影風景。桐本さんが撮影してくれました」
かっこいいですね~!
長田「ここで、砂地に潜んでいる危険生物を紹介しましょう。ヒメオニオコゼ。このように歩いている時もあれば、砂に埋もれている時もあります。鰭の先端に猛毒を持っているので踏んだり触ったりすると大変です。こちらはオニダルマオコゼ。同じく猛毒を持ってます。岩にしか見えないので、注意が必要です。なんか咲貴さんの怒った顔に見えますね」
本当に怒ったら私こんな表情になるかも。桐本さんが何か発見したみたいです。何でしょう?
長田「何か白い物体が見えますね。アマミウシノシタでしょうか。すかさず泳ぎ始めました。体長40cmもありますが、体をクネクネさせながら水底ギリギリを上手に泳いでます。危険生物ではありませんが、触るのは控えて下さい」
長田「沖縄の海は、少し沖に出ただけで様々な種類のサンゴを見る事ができます。ミドリイシの仲間、テーブルサンゴの姿もあります。素潜りをするために、ライフィジャケットを着ないという方多いんですでも、ご自分の力量に合わせて、しっかり安全を確保して下さい。
そうですよね。潜っていると夢中になってしまいますので、あまり沖に出ず、自分の泳げる範囲で遊びましょう。
長田「この時は大潮の満潮時間に潜ってますが、干潮の時間だと、これから2mも水深が浅くなります。水底に足をついてしまうと、サンゴを踏んでしまうことになるので、ライフジャケットやウエットスーツを着用して水面に浮きながら、楽しんでもらえると幸いです」
岩場などの潮が留まる所には危険生物が潜んでいることもあります。
これは、ハブクラゲですね?
長田「ハブクラゲは自分で泳げないので、波打ち際や岩の窪みなどで多く見られています。触手に触れると、毒針を発射します。もちろん激痛が走ります。絶対触らないでください」
長田「こちらも、沖縄の浅瀬でよく見かける風景です。鉄筋の棒は、もずく漁の網を張る時に使用するもの。今は、使用されてませんが、その棒を利用して育つテーブルサンゴ。大きな生命力を感じます。ハナヤサイサンゴも芸術作品レベルの形で成長を続けてますね。小魚もいっぱい」
長田「台風などの大きなうねりの影響でひっくり返ってしまったサンゴ。その上に、新たなサンゴの姿も。いずれは、ひっくり返ったサンゴより、大きくなるんでしょう。普段、ダイビングでは潜らない水深なので面白い光景がたくさん見られました」
長田「気軽に楽しめるシュノーケリングですが、安全第一で楽しんで下さい!」
事故も多いので注意しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。以上、楽園の海でした!