今シーズンからハンドボールの国内トップリーグ・女子日本リーグに参戦するザ・テラスホテルズの「ラ・ティーダ」。リーグ参入表明からおよそ3年、大きな一歩を踏み出すチームの姿をお伝えします。
円陣「試合でベストパフォーマンスができるように準備していきましょう」
県内初の女子ハンドボール企業チームとして国内トップの日本ハンドボールリーグに挑む「ラ・ティーダ」その愛称の通り、太陽のような明るさがあるチームが全国の強豪がしのぎをけずる女子日本リーグに初めて参入しいよいよあす、初戦を迎えます。
ラ・ティーダ3年目 田口舞選手「率直に本当にうれしい気持ちがあります。言ったら失うものは何もないので伸びしろは日本一だと思っているから本当にみんなでこの試合の1分1秒でも成長したいっていう気持ちだけは忘れないでやれたらいいかなって思っています」
チームはリゾートホテル運営会社「ザ・テラスホテルズ」が立ち上げ、3年前、リーグ参入を目指すことを表明。その翌年には選手もそろいチームが本格的に動き出しました。選手たちは全員ホテルのスタッフとして早朝から昼過ぎまで働き、その後、午後3時から約3時間、週5日じっくり練習に打ち込むハードな日々を過ごしています。
ラ・ティーダ3年目 比嘉美咲紀選手「慣れるんですけど疲れますね、そういう時はみんなで声かけながら体はきついけど練習頑張ろうと言ってやっています」
その練習で培った力で実績を積み重ねたチームは日本リーグからも認められ表明から約3年、ついに今シーズンからのリーグ参入が実現。リーグを“目指した”チームがリーグで“たたかう”チームになりました。
ラ・ティーダ3年目 榎本葉月選手「きついこともあったんですけどこのチームでハンドボールができて日本リーグという舞台に参戦できることがうれしい」
ラ・ティーダ3年目 田口舞選手「日本リーグという上にチャレンジした時にまた、たぶん壁に当たると思うんですけど、もうそれもみんなで明るく前向きに乗り越えていけるようなチームになっていけたらなと思っています」
現在、ラ・ティーダに所属する選手は、ほかの実業団チームからの移籍や、トライアウト受験などを経て入部した沖縄での新たな挑戦への覚悟を持つ23人。その選手らの指揮をとるのが、東長濱秀作監督。元日本代表で湧永製薬や琉球コラソンでプレーし昨シーズンまではコラソンの監督をつとめました。自身にとっては今回が初めての女子チームの指導です。
東長濱秀作監督「チームのルールを全うするというのは男子より圧倒的に長けていると感じます」「みんな吸収しようという姿勢がひしひしと伝わりますし頑張るのは当たり前なんですけど吸収してやろうというのが伝わってきますね」
経験不足やフィジカル面は課題としてあるものの、あすからトップリーグでの戦いが始まるチーム。そこには結果だけではない、追い求める姿があります。
浦添商業高校出身 比嘉美咲紀選手「自分の(学生の)時はそういうチームはなかったので鏡のようなものがなかったのでそういう受け皿、今の小中高大学生が私たちを見て「入りたいな」と思ってもらえるように」
ハンドボールが盛んな沖縄にあってこれまでなかった女子のトップチーム。ラ・ティーダが沖縄の女子選手たちの“目標や希望となるチーム“になれるかその姿が問われています。
八重山商工高校出身 榎本葉月選手「目指されるべき存在になれるように貪欲に最後まで諦めずに粘り強く勝ちにこだわれるようにしていきたいです」
浦添商業高校出身 「比嘉美咲紀選手沖縄で初めてのチームでもあるので注目されているので初戦は何とか頑張って勝ちにいって、そこからどんどん勝ちをつなげて勢いをもたらしていきたいと思います」
沖縄女子ハンドボール界の太陽のようなチームになるために。参入表明から3年。あす、大きな一歩を踏み出すリーグ戦初戦に挑みます。
最後の円陣にて東長濱秀作監督「3年間本当にリーグに参入できるかどうかもわからない中でここでリーグ参入に向けて準備してきたみんなのことを思ったら大変な努力だったんだろうと」「何が報われることかといったら試合で最高の結果がでることだと思うし、それに向けて準備をしてきているので」「もちろんテラスとしては日本リーグでトップを目指す近い将来早い段階で日本のトップを目指していきたいと思います」