今日の特集は、夢に向かって頑張る高校生にスポットを当てます。
安里駿佑君「お父さんもお母さんも自分のやりたいこと事応援してくれて、やりたい事だったらいいよって言ってくれているのでありがたいです。」
株式会社FSO・玉那覇尚也代表「まっすぐなってるじゃないですか!まっすぐなってるじゃないですか!飛んでねーって言って真直ぐ飛べるって、なかなか難しいんですよ!基本バッチリ!」
大きなレンズを巧みに操り飛行機の写真を撮影しているのは、北谷町に住む高校生、16歳の安里駿佑(あさと・しゅんすけ)くん。幼い頃から飛行機が大好きで、時間を見つけては空港に出かけ、写真を撮っています。
安里駿佑君「自分のお父さんも飛行機が好きで、小さい頃に瀬長島に連れて来てもらって、一緒に飛行機見てるうちに自分もだんだん好きになっていって。」
父親の影響で飛行機の魅力に心を奪われた安里君。インタビューの途中にも・・・。
安里駿佑君「ちょっと撮らせてください。」
安里くんが撮影した写真は、どれもプロ顔負けの迫力あるアングルで収められています。
絶好のタイミングで、シャッターを切ることができるのは、実は、航空無線で管制官とパイロットのやりとりを聞いているからなんです。
安里駿佑君「小学3年生の時に、親に誕生日に買ってもらって、空港に持って行って、聞いてるうちに、だんだん理解できるようになって。」
機種や方向を把握した上で、ファインダーをのぞき全集中!無線の会話は、すべて英語ですが、毎日聞き続けるうちに、難しい専門用語も理解できるようになりました。
安里君の飛行機に対する思いは、見るだけでは収まりませんでした。
北谷町にある株式会社FSO。県内でも珍しい飛行訓練が行える学校に通っています。パイロットになる為の座学やシュミレーターを用いた訓練など、様々なプログラムを受けることができます。
株式会社FSO・玉那覇尚也代表「この計器をを見ながら外を確認する。パワーを絞ったら機首がが下がるので引き気味にする。後はこの二つ見ながら徐々にピッチ上げていって、徐々に力入れて徐々に、そうそうそう!」
手慣れた手つきで操縦桿を握る姿は、まるでパイロット。安里君が10歳の時に、この学校の門を叩いたそうです。
株式会社FSO・玉那覇尚也代表「まだ駿君が10歳の時、お父さんとお母さんと一緒に来て、『パイロットになりたいんです』って言って、すごい熱意を感じて。」
安里君は、操縦方法だけではなく、飛行に関する高度やメーターの見方など、アメリカにあるフライトスクールと、オンラインで飛行機の専門的な知識も勉強しています。
株式会社FSO・玉那覇尚也代表「17歳で自家用操縦士プライベートパイロットになると一生懸命本人頑張ってます。」
安里君が今、目指しているのは、自家用操縦士。プライベートパイロットの操縦資格です。その資格を取る為、実は来月、アメリカへ渡ります。
コロナ禍で収束が見通せないなか、決断した理由。それは、国内で取得するよりも費用を3分の1に安く抑えられる事と、短期間で集中的に訓練が受けられ技能証明が取得できるからなんです。
そしてもうひとつ、大きな理由がありました。
安里駿佑君「まだパイロットになれる年齢になってないので、11月12日の誕生日をメドに訓練が終われるようにして、誕生日の日に試験を受けて合格すれば免許がもらえる。」
実は、アメリカでの最終試験日が、安里君の17歳の誕生日!10歳からパイロットを夢見て、努力を重ねてきた安里君。どうしても17歳になるこのタイミングで挑戦したいと、心に決めていたのです。
この日安里君の姿はFM宜野湾にありました。ここではラジオの電波を使って、ある呼びかけを行いました。
FM宜野湾・パーソナリティー「支援したい人たちはどうやって検索したらいい?」
安里駿佑君「インターネットでキャンプファイヤーで検索してもらえば、クラウドファンディングのサイトが出てくるので、そちらのトップページに表示されるかと思います。是非そちらから宜しくお願いします!」
目標に向かって努力を続けている安里君。免許取得や渡航費の支援を呼びかけるクラウドファンディングを立ち上げました。目標金額はおよそ230万円。到達額にはまだ届いてはいませんが、頑張る息子の姿に、家族も応援しています。
安里君の母・安里夏子さん「正直不安はあります。応援してあげたい、親が出来ることを、一生懸命やって夢に向かって頑張ってもらいたい。」
安里駿佑君「こんな状況下でアメリカに一人で渡米するのは、自分の中でも不安は結構あるんですけど、昔からの夢である17歳で自家用操縦士の免許を取る目標に向かって頑張りたいと思います。」
飛行機「愛」でパイロットを目指す安里君。大空へ思いを馳せています。