沖縄のスポーツ選手や指導者の活動と思いを紹介する「アスリートフォーカス」。「沖縄スポーツマネジメント」に所属するアスリートから今回はバレーボール選手にお越しいただきました。
琉球BlueSeas・永井智監督兼選手「6人制バレーボールチーム『琉球BlueSeas(ブルーシーズ)』の監督兼選手をしています永井智です。よろしくお願いします」
学校の部活や社会人でもバレーボールに親しんでいる人たちはいますが、その中で「ブルーシーズ」が生まれた訳をまずは永井さんと一緒に見ていきます。
「琉球BlueSeas」県内では数少ない6人制バレーの社会人チームです。
新型コロナの緊急事態宣言で体育館の使用や練習がままならない中ですが、感染対策をしながら屋外での「ストリートバレー」を開催。バレーで体を動かしたいという人たちが男女や経験を問わず参加していました。
企画したBlueSeasの監督兼選手が永井智さん。愛知県出身で小学生からバレーを始め、大同大学時代は東海地区1部リーグの優勝とMVPを獲得するなど活躍。社会人となった後に沖縄へ移住しました。
永井さん「(沖縄で)年中ビーチバレーをやろうと思ってビーチバレーをやりながら、6人制のバレーをちょこっとやれたらいいなと思っていた。そのちょこっとやる6人制のバレーチームが(県内に)なかったので、これはちょっとやってみようとやってみたら、だんだん火がついた感じ」
永井さんが去年立ち上げた琉球BlueSeasには現在12人の選手が所属。福島県出身の大和田賢吾選手はVリーグ2部埼玉でプレー経験があり、現在はスポーツ用品店の店長を務めながらチームに参加しています。
大和田賢吾選手「前に所属していたチームが地域のチームからVリーグに参加したということがあって、自分も協力し力添えできたらというのは感じた」
キャプテンの伊志嶺光亀選手は宮古高校ー名桜大とバレーを続け、国体の県代表も経験しました。
伊志嶺光亀主将「(社会人バレーの)受け皿的には9人制という大きなものがある。国体や天皇杯と6人制の大会はあるが、その期間だけ6人制の練習を自分たちでする形。それが6人制のチームと作るとなった時は選択肢が広まるなとすごく思った」
沖縄の社会人や一般のバレーでは9人制が主流です。国体など全国大会での活躍をはじめ、ママさんバレーなど男女さまざまな年代で数多く大会が開かれています。
一方、国際的な主流は6人制で、国体では2011年から6人制のみとなりました。高校・中学などでの部活動も6人制です。
永井さんは琉球BlueSeasが沖縄の6人制バレー活性化に役立てると考えました。いまはコロナ禍で止まっていますが高校生との練習や試合を通して強化のサポートも始めています。
永井さんは国体成年男子県代表チームのトライアウトに参加し、見事合格もコロナ禍で今年の国体は中止に。しかし、国体成年男子監督の奥住竜馬さんはBlueSeasの今後の活動に期待を寄せています。
国体県成年男子・奥住竜馬監督「中学生、高校生からすると、かなり実力のあるチームになると思う。離島県であるハンデはどの競技でもそうだが、やはりなかなか練習試合の相手が探せないという課題があるので、そういった良い繋がりを持っていけたらと思う」
永井さん「今は緊急事態宣言などでなかなか難しいが、子どもたちとかバレーされている方々が輝ける場所や思い切りバレーができる環境もどんどん提供できる立場になっていきたいという思いがある」