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きょう9月1日は「防災の日」です。「防災の日」今から98年前、1923年のきょう発生した関東大震災の教訓を忘れないために制定されました。今年は東日本大震災から10年の節目でもあります。きょうは「沖縄での防災」について考えていきたいと思います。

去年、沖縄で起きた地震は震度1以上が99回、震度3以上が7回、1年間であわせて1万8000回の地震がありました。そして全国で15万回もの地震がありました。沖縄はこのうちの12%を占めている計算で、沖縄の地震は決して少なくないことが分かりますよね。

都道府県別で見ても沖縄は全国で13番目に地震が多い県なんです。いざという時に備えている地域を取材しました。

「本島最南端に位置する糸満市、ここに住民をあげて防災に取り組んでいる地域があるんです」

それが40年ほど前に開発され、およそ260世帯・750人が暮らす西崎ニュータウン。自分たちの地域で自分たちにできる防災活動を行うことを目的に2008年に「自主防災組織」を立ち上げ、様々な災害を想定した避難訓練を行ってきました。

きょうは「防災の日」沖縄でも備えを

集会所には災害時に必要になる防災用品を常備、避難する時に手助けを希望する高齢者などの家を記した要援護者マップも置いています。

さらに、大地震が起きれば海抜3.2メートルの地域を8メートルを超える津波が襲うと想定し、市の避難場所とは別に、より避難しやすいところにある津波避難ビルを独自に確保しています。

西崎ニュータウン自治会・古我知進副会長「糸満市が指定する避難場所は(13階建ての)潮平高層住宅だが避難するまで9分くらいかかる。避難がスムーズにできるように西崎ニュータウンから100メートルの(6階建て)民間アパートと協定を結んだ」

きょうは「防災の日」沖縄でも備えを

町内に3つある保育園では定期的に避難訓練を行い、地域とともに防災意識を高めています。

たんぽぽ保育園・崎濱高子園長「本当に災害が起きた場合には(地域の人たちが)上まで子どもたちを連れて行ってくれるんじゃないかなと普段から(訓練を)していることでそういう手伝いもしてくれるという安心感がある」

こうした取り組みが認められ、消防庁が行っている「防災まちづくり大賞(2019年)」では、おととし最優秀賞にあたる総務大臣賞を。さらに防災功労者として総理大臣賞も受賞しました。また地域の防災をけん引してきた古我知進さんは先日、県内初となる「日本防災士功労賞」を受賞しました。

西崎ニュータウン・古我知進副会長「災害が発生した場合には避難場所はむこうですよと(呼びかけられる)1人さえいればみんな大丈夫だと思う。何かあった場合にはこっちだなこっちだなとスムーズにいくのが訓練なのでこれからも継続していきたい」

きょうは「防災の日」沖縄でも備えを

6月。県内各地で梅雨末期に降り続いた大雨により土砂崩れや落石などが発生。原因は発達した積乱雲が帯状に連なって大雨をもたらす「線状降水帯」です。気をつけなければならないのは梅雨だけではありません。

沖縄気象台・登野城淳さん「期間でいえば特にこの期間と制限していないので1年中(発生する)可能性はある」

常に警戒が必要とされる土砂災害について教えてくれるのは、防災気象官として沖縄の空を見続けている登野城淳(じゅん)さん。がけ崩れや土石流などが起きる前兆について教えてもらいました。

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