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首里城正殿の復元工事本格化に向け、瓦の撤去作業が公開されました。首里城正殿前の御庭に敷かれていたタイル状の赤瓦、「磚」。復元工事が本格化するのを前にその撤去作業が公開されました。

御庭中央を貫くように並べられた磚は浮道と呼ばれます。国王など高貴な身分の人しか通れないとされ印象深いデザインとともに当時の風習を今に伝えていました。

首里城正殿は2026年の復元に向けて2022年から工事が始まる予定で、御庭には復元に使用する木材の倉庫や加工場が設置されます。それを前に国営沖縄記念公園事務所などではおよそ1万4千枚の磚を撤去する作業をおよそ2週間の予定で12日から始めています。

また損傷が少なく再利用できるものの分別も行っています。

国営沖縄記念公園事務所與那嶺盛明さん「御庭と首里城の雰囲気自体が今後(復元工事で)大きく変わっていくことになる。(コロナ禍で一般に)公開しながら撤去作業をすることができなかったのが残念」

作業現場では破損の程度を調べたり汚れを取るなどの作業が行われていました。7割ほどの磚は再利用できると見込まれています。

首里城正殿復元工事に向け「磚」(せん)を撤去