新型コロナの感染拡大に歯止めが利かない県内では高止まりが続いていて、8月10日新たに332人の感染と高齢者2人の死亡が確認されました。
県によりますと8月10日、新たに10歳未満から90歳以上の男女あわせて332人の感染が確認され、およそ1カ月ぶりに前の週の同じ曜日を下回りました。
県は8月9日から8月15日までの実効再生産数を1.52と試算していて、この期間で感染者数は3500人から5000人にのぼり、入院者数も800人から900人増えるだけでなく、自宅療養を余儀なくされる人もさらに増える可能性があると予想しています。
医療崩壊を招かないため、県は先週、九州知事会と全国知事会に医師と看護師、あわせて60人以上の応援を要請していたことがわかりました。
宮古島市では追跡調査によって、感染者との接触による拡大が増えていることがわかっただけでなく、無症状の患者が目立っているということです。
また、8月10日、新たに那覇市に住む80代の男性と90代の女性の2人が亡くなったこともわかっています。
南部医療センター・こども医療センター コロナで予定入院を中止
新型コロナの感染拡大により病床がひっ迫しているとして、県立南部医療センター・こども医療センターが入院を予定している患者の受け入れを当面中止すると発表しました。
患者受け入れの中止は8月11日からで新型コロナの感染状況が落ち着くまで、当面入院予定の小児と成人の受け入れを中止するということです。
医療センターでは41床あるコロナ病床に38人が入院していてひっ迫した状況にあり、今後、病床を48床増やすと共に、コロナの状況が落ち着くまで当面、一般入院の受け入れ中止と外来などの一般診療の縮小で対応します。
中止した部署の職員はコロナ病棟や救急救命センターに配置するということです。県立南部医療センターでの入院中止の措置は3回目です。
ただし、病気の緊急度や重症度治療の性質上延期出来ない場合は予定通り入院治療を行い、また、医療センターでは新型コロナ患者の受け入れと救急救命センターの受け入れは従来通り行うとしています。
和氣亨院長は「救える命を確実に救うため病院をあげ全職員が新型コロナに立ち向かっています」と話し、利用者の協力を呼びかけました。