※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
 

許可の翌日から作業を始めた国に対して県は反発しています。辺野古新基地建設に伴うサンゴの移植作業について沖縄防衛局が7月29日から作業を開始したことを受け、玉城知事は7月30日づけで許可を撤回したと発表しました。

玉城知事は「本日、直ちにサンゴの移植作業を中止するよう沖縄防衛局に対して行政指導を行ったところでありますが、沖縄防衛局からはこれに従わない旨の回答があったことから、本日付で許可処分を撤回することといたしました」と話しました。

玉城知事は7月28日の会見で移植許可の際に、サンゴの生残率を高めるため夏場の水温が高い時期や繁殖の時期を避けて行うことなどを条件としてつけていました。しかし沖縄防衛局が、その条件を無視する形で7月29日から作業を開始したとして県はきょう、職員を辺野古に派遣し現地調査を実施。

沖縄防衛局は、QABの取材に対し7月29日からサンゴの移植作業を開始していることを明らかにしたうえで「サンゴ移植にあたっては県が付した条件に適正に対応出来るもの」だと回答しました。

今回、沖縄防衛局が移植作業を開始したJPKI地区のサンゴの移植により、今後、護岸工事が進み埋め立て作業がさらに加速化する見通しです。

県は対抗措置としてきょう付で防衛局に対して「移植作業を停止すること」を求める行政指導を行いましたが、防衛局がこれに従わないと回答があったため県は移植許可の撤回を行いました。

辺野古サンゴ移植開始に知事「許可を撤回」