路線バスに乗車の際、バランスを崩して慌てて手すりやつり革をつかんだりと、ヒヤッとした経験はありませんか?「自分は大丈夫」だと思っていたら、思わぬ大けがにつながる可能性があること知ってほしいと、先日、バス協会が再現実験を行いました。
「転びそうになったことはあります。」「(転びそうになっている人を)見たことはあります。バスの運転手が急ブレーキをかけたりとかで、転倒していた」
県バス協会は車内転倒の危険さを知ってもらおうと、人形を使って再現実験をしました。
最も多いのが、バスが動いているときに立ち上がってしまい、停車のためのブレーキによる反動で、転倒してしまうという事例で、骨折などの大ケガにつながっています。
参加者「(転倒の)衝撃が結構あるな、と思いました。バス停が近くなると『早く降りなくちゃ』という気持ちで立ち上がることがあるみたいで、それは『ダメだよ』と、もっと強く言おうかなと思いました。」
那覇バス・琉球バス交通安全教育課・仲村和文主任「バス停に入る際に若干速度が落ちるんですけれど、『もうバスが止まるんだな』と立ち上がる方がいるんですね。バスが完全に停車してから、席をお立ちくださいということで、アナウンス・車内放送をさせていただいております。」
総合事務局のまとめでは、バスの車内転倒は去年4件起きるなど、過去6年間で11件にものぼっています。特に直近3年間で起きた7件の転倒ではすべてのケースで、手首や尾てい骨を折るなど、重傷を負っていました。
県バス協会・小川吾吉会長「バス停に停まるまではでは絶対に立たない、あるいは、座席に座ったら基本的には動かない、立ち上がって移動しない、ということをぜひご理解いただくように、周知していきたいと思います。」
安全運行のため、なによりも自分自身の身を守るために、乗客である私たちも車内転倒のリスクを知っておく必要があります。
VTRのなかでも紹介されていましたが、転倒事故が起きやすいタイミングは、バスの動き出しと止まるとき、つまり「発車と停車前後」なんですね。
運転手には、事故のないように安全運転が求められますが、同時に、利用者も完全に停車してから立ちあがるなどの行動をするよう心がけてほしいです。