ユネスコ世界遺産委員会はきのう「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界自然遺産に登録することを決定しました。この決定に県や地元自治体からは喜びの声があがりました。
『(世界自然遺産登録が)採択されたことを宣言します』
きのうユネスコの世界遺産委員会は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について「極めて重要な自然の生息地を包含している」と評価し、世界自然遺産に登録することを決定しました。
2017年に初めて推薦されたものの、一度は登録延期の勧告を受けるなどした中での4年越しの悲願達成に、県や地元自治体からは喜びの声が上がりました。
玉城知事「この貴重な自然環境を百年千年のちの子々孫々に引き継ぐため、世界自然遺産にふさわしい持続可能な地域づくりに取り組んでまいります」
国頭村知花靖村長「登録の決定を心待ちにしていた村民に明るいニュースが届けることができました。それと大きな金メダルを取ったような思い」
竹富町西大舛高旬町長「(西表島の自然の)顕著な普遍的な価値が認められた。誠に喜ばしい限りです。西表島の価値を世界へと引き継いでいくために国や県、多くの関係機関とともに取り組んでいきたい」
この吉報に県民の反応は様々でした。
県民「うれしいですよ。沖縄県民として。世界遺産なりましたからね、観光もっと増えてくるはずです」「実感湧かないというか、もともときれいな場所だから。それがいいことなのかどうか。人数制限ではないですけど、お互いのモラルを守って。どうしても(自然が)荒れてしまうから」「小さいことですけど、ごみを捨てないとか、一人ひとりが気をつけないといけない」
また今回の決定に際し、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどの絶滅危惧種の交通事故を減少させるための取り組みの強化や特に西表島でもオーバーツーリズムへの対応なども求められ、今後さらに貴重な自然を保全する取り組みが求められます。