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今後も発達しながら7月23日には非常に強い勢力で先島地方に接近する見込みで、速度が遅く、影響が長引きそうです。強い台風6号は発達しながら西に進んでいます。

強い台風6号は午後5時には宮古島の東南東およそ190キロの海上にあって、ゆっくりとした速さで西に進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。台風は、今後も発達しながら23日には非常に強い勢力で先島地方に接近する見込みです。

7月20日夕方、暴風警報が出された沖縄本島では路線バスやモノレールは始発から通常通り運行していて、県庁前の出勤風景は普段とあまり変わらない様子でした。しかし、本島中南部と慶良間諸島、粟国島の小中学校と県立学校は臨時休校となりました。

花城桜子記者は「那覇空港に来ています。きょうの便はすべて欠航が決まっており、空港内はほとんど人がいな状態です」と伝えました。

全便の欠航が決まっている那覇空港ではチケットの変更の手続きを行おうと訪れた人は、職員のいない窓口の前で困惑している様子でした。正午すぎに本島の暴風警報は解除されましたが引き続き強い風に注意が必要です。

一方、宮古島では午前6時すぎに暴風警報が発表され、時折、横殴りの激しい雨と強風が吹いています。仲宗根啓介記者が「今朝暴風警報が発令された宮古島では伊良部大橋が風の影響で封鎖されています」と伝えました。

宮古島市では、小中学校と県立学校が臨時休校となり、県立宮古病院では終日一般外来を休診しています。また、宮古空港は正午には閉鎖となり乗る飛行機を変更するため、手続きに訪れる人の姿が見られました。

チケットを変更しにきた利用者は「大阪に帰る予定だったんですけど、23日の予約が飛ばなくなったので変更に来ました。24日です。まさかこんなに直撃するとは思ってなくて、残念でした。」と話しました。

石垣島でも次第に風が強くなっていて、離島を結ぶ定期船は全便欠航となり、ターミナル内は閑散としていました。台風6号は速度が遅く、先島諸島では長時間に渡って、暴風と雨の影響を受ける見込みで警戒が必要です。

この台風の影響でけが人も出ています。7月20日午後9時すぎ、北谷町で60代の女性が風にあおられ転倒し、鼻の骨の折った疑いで病院に搬送されました。

また警察によりますと、7月20日午後11時半すぎ、うるま市州崎の埠頭でゲートフェンスの近くで60代の男性警備員が頭から血を流して倒れていて、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。警察は男性が、風にあおられたゲートに頭をぶつけた可能性があるとみて、捜査しています。

台風6号 発達しながら先島へ影響長期化