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国の重要無形文化財、いわゆる人間国宝に琉球舞踊「立方」として初めて宮城幸子さんと志田房子さん2人が認定されました。

このうち、宮城幸子さんは名護市出身の87歳。戦後の琉球舞踊界をけん引した舞踊家・真境名佳子さんに師事し、女性の内面を豊かに表現した気品ある、優美な踊りが高く評価されています。

人間国宝に認定された宮城幸子さんは「体で体得するんだよ、理屈じゃないよという(真境名佳子)先生のお言葉が、もういつも自分の中に入って、軸がぶれないように、次の世代に伝えるように、生きている限り頑張ります」と話していました。

志田房子さんは那覇市出身、東京在住の84歳。3歳から琉球舞踊を始め、戦中戦後と踊りを続けてきました。古典舞踊から雑踊まで、洗練された技術で芸術性豊かに演じ分ける表現力が高く評価されています。

人間国宝に認定された志田房子さんは「幼い私の心の中に、先生方が立派な文化を残してくださった、無形のものはしっかりと残るんだ。みなひとりひとりが、大事に心の中で育てていれば、どんなことがあってもこれだけは何にも負けないという強い思いがございます」と話していました。

琉球舞踊で立方と呼ばれる踊り手が人間国宝に認定されたのは、今回が初めてです。