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本島一周400キロを歩きながらゴミを拾い続けた男性がいます。およそ1週間の活動で集まったゴミの量は、なんと100袋分にものぼりました。過酷を極めた彼の活動を追いました。

袋を片手に道に落ちているゴミを拾いながら歩く男性。千葉一輝さんです。ゴミを拾いながら本島一周を目指しています。

千葉一輝さん「一人でも多くの人に伝わって、影響の輪がどんどん大きくなっていければいいと思ってまして」

ゴミを拾いながら本島一周を目指す男性の挑戦

海が好きでビーチクリーンを行っていた千葉さんが行動を起こそうと思ったのは、陸から流れてくるゴミによって引き起こされる海の汚染を少しでも防ぐためです。

10日に地元、うるま市をスタートした千葉さんは、本島最北の辺戸を通過し、西海岸を南下しながらうるま市に戻ってくるルートをたどります。13日には本部半島を一周する、およそ42キロの道のりを歩きました。

千葉さんの行動を知り、参加する人も出てきました。

参加した人「見てみぬふりはできないですね。話が回ってきたときに何か手伝いはしようと思いながら。ぜひぜひそこは協力します」

千葉さんの行動に協力する人は一緒にゴミを拾う人だけではありません。ゴミが溜まった袋を回収してくれる人たちの協力も不可欠です。

ゴミを受け取った人「最後まで頑張ってください」

湿気が多く気温も上がってきたこの日は本島初の熱中症警戒アラートが出されて、長く歩き続けるには過酷な一日となりました

ゴミを拾いながら本島一周を目指す男性の挑戦

千葉一輝さん「日差しがない分、全然大丈夫なんですけど、ムシムシはしていますね。結構汗も掻いて。」

高低差のある坂道が千葉さんの行く手を阻みます。

千葉一輝さん「結構しんどいです。登りもしんどいんですけど、下りも足を全体重支えるので、膝とかにきます。」

糸満市から沖縄市を目指したこの日のコースも残りわずか!弟の優飛(ゆうひ)さんも合流し、宿泊先を目指します。

弟・雄飛さん「こういうときに一緒に歩けたり、時間もいっぱいあるんで喋ったりできるんで、そういう所が楽しいです。」

千葉一輝さん「兄弟はずっと仲良くいきたいです。」

無事、ホテルに到着し7日目が終わりました。

千葉一輝さん「だいぶ疲れました。ゴミのほうもだいぶたくさんあったので。体調は大丈夫なんですけど、足は結構かなりきています。最後まで頑張りたいです。」

いよいよ迎えた最終日。残すところあと33キロ。家族の合流が疲労がたまって足取りが重くなる千葉さんを後押しします。商業施設や住宅が立ち並び、車や人通りが多いエリアになると、ゴミが溜まるペースも早くなります。

千葉一輝さん「全部拾ったわけではないんですけど、この量何で。だいぶ落ちていると思います。結構まとめて捨てられているゴミが多かったです」

妹・優菜さん「重たいです。草むらにゴミが多くて、マスクとかが結構落ちています。」

ゴミを拾いながら本島一周を目指す男性の挑戦

うるま市に入ると友人らが応援に駆け付けました。千葉さんにも笑顔があふれます。

駆け付けた友人「行動力がすごいです。自分も頑張ろうかなという気持ちになります。」

カバンに入りきらないほどの差し入れをもらい、ラストスパートに差し掛かる中、突如として大雨が襲います。それでもゴールまでゴミを拾いながら歩みを止めることなく、家族と一歩一歩、進んでいます。

千葉一輝さん「一人でゴールする予定だったんで、まさか付き合ってくれる人がいると思っていないんで。一緒にゴールできるのはいいかなと思います。」

そしてついに。

千葉一輝さん「初日始めた時は8日あるんで行けるかちょっと心配だったんですけど、ゴールできてよかったです。やっぱり人が多く集まるところだったり、草むらになっているところによくゴミが落ちていました。」

ゴミを拾いながら本島一周を目指す男性の挑戦

10日にうるま市をスタートした千葉さんは8日間かけ、本島一周およそ387キロを歩き切りました。拾い集めたゴミはおよそ100袋にも上ったということです。

母・深雪さん「クリーンウォークを通して自分が得たことを、今度はまた周りの方に伝える機会があるならそれを実践して、これが無駄にならないようにしてもらえたらいいと思います。」

千葉一輝さん「自分のライフスタイルの一部として街クリーンだったり、ビーチクリーンというのはこれからも続けていきたいです。」