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めざせ甲子園、きょうは特別編でお送りします。きょうから県立高校では新型コロナの感染拡大を食い止めるための休校措置が始まりました。

夏の甲子園をめざし練習を重ねていた球児たちは本番直前での突然の休校、そして部活動ができなくなったことをどのように受け止めているのでしょうか。

2年ぶりの開催が予定されている夏の甲子園をめざし練習にも熱が入る高校球児たち。沖縄大会の開幕は当初19日の予定でしたが緊急事態宣言の発令を受け、1週間後の26日に変更。(先月29日現在)球児たちは新たなスタート地点に照準を合わせていました。

ところが。

玉城知事会見「子どもたちの間での感染拡大を防せぐため”県立高校について休校”とし」

新型コロナの感染が若い世代にまで拡大していることを受け県立高校をきょう7日から20日まで原則休校とすることを決定。それに伴い…

玉城知事「基本的に県立学校の部活動は中止ということで発表しています」

船越記者「高校野球はこれから予選が始まるという中で部活動中止の対象になるんでしょうか?」

「はい、今回は厳しい措置ですので6月20日までの間は部活動中止ということを高野連にお願いしたいと考えています」

この会見から一夜。休校まであと3日しか全体での練習が出来なくなった選手たち。去年と同じく、夏を前にまたコロナ禍に翻弄される形となり球児の間には不安が広がっていました。

特別編 「突然の休校に球児は…」

糸満・池原孟克(いけはら たかなり)主将「去年も甲子園が中止になって今年もまさかこんなふうになるとは思っていなくてチームのみんなも大会ができるかという不安は持っているが、お互い励まし合いながらやろうというのは日頃から言っている」

県高野連は、20日まで部活動ができなくなり練習時間の確保が難しくなったことから開幕をさらに遅らせ7月3日とすることを発表。決勝の日程は変えず、平日に試合を行うことで対応するとし沖縄大会としては異例の短期決戦となりました。

沖縄尚学円陣「できるスペースでやるしかないからあと時間も限られているから集中して全員でやっていこう」

そしてきのう沖縄尚学ナインも部活動中止期間前、最後の全体練習に臨んでいました。私立である沖縄尚学ですが、県立高校への措置と同様に20日まで全体練習を中止することを決めています。

特別編 「突然の休校に球児は…」

沖縄尚学 比嘉公也監督「決められたルールの中でやるというのがスポーツだと思うので痛い部分はあるんですけどその中でいかに一人ひとりが意識高く個人で仕上げていけるかというのがポイントかなと思います」

沖縄尚学 後間翔瑚選手「練習ができないという不安さはあるんですけど自分たちでやるべきことをしっかりして夏までに自分の調子を持ってこられるように自分たちでやるようにしていきたい」

本来であれば、最後の夏に向けてチームの仕上げ期間であり、選手の士気も高まるこの時期。開幕が再延期となったことで、準備の時間は少し伸びたものの不安を抱えながらの、きょうからの休校期間となりそうです。

ただ、それでも選手は前を向いています。

糸満・松尾玲(まつお れい)マネージャー「やっぱりここで落ち込んでしまうともし大会が行われた時に自分たちの力がちゃんと発揮できないので」

沖縄尚学 當山渚選手「この2週間というこの自主練習の期間を自分の夏に向けてのチームが上に上がっていくための練習にしていけたらいいと思います」

去年とは違いめざすことのできる場所があることが今、球児たちの心を支えています。

沖縄尚学 仲宗根皐主将「去年の先輩たちは目標を消されているので、自分たちにはしっかり目標があるのでそこに向かってできることはしっかりやっていこうと話しています」

糸満 宮里憲申(みやざと けんしん)選手「最後は絶対に優勝して甲子園で勝つというテーマで自分たちは練習を毎日してきているのでその目標を達成できるように練習していきたいと思う」