新型コロナの新規感染者数は6月1日で15日連続で100人を超えました。県内では6月1日新たに高齢者1人の死亡と男女223人の感染が確認されました。
県は新型コロナに感染し治療を受けていた浦添市の80代の女性の死亡を発表し、これで亡くなった人の数は151人となりました。また県内では10歳未満から80代までの男女あわせて223人の感染を確認し、15日連続の100人を超え、累計の感染者数は1万7267人となりました。
居住地別にみると、那覇市が最も多く56人、中部保健所管内で74人、南部保健所管内の69人になってます。
感染が急拡大しているなか、県は5月28日に県医師会へ各保健所が行っている濃厚接触者の調査を一部、取りやめたことを通知していたことがわかりました。一部取りやめ、または予定しているのは那覇、中部、南部保健所で、今後、陽性が確認された人が接触者に直接連絡する必要があるということです。
また5月30日までの1週間の実効再生産数は1.43と前の週より0.18ポイント下がりましたが、県では5月31日の週も1800人前後の新規感染者が出ると分析しています。
石垣市で独自の非常事態宣言 小・中学校を休校
新型コロナの感染拡大が止まらない石垣市では独自の「非常事態宣言」を出して市民に自宅待機を求めるとともに小・中学校も臨時休校することになりました。
石垣市・中山義隆市長「感染拡大を抑えるためには、市民のみなさまお一人おひとりが従来に比べてより強い感染防止に向けた行動を取っていただく必要があります。石垣市は事実上の非常事態にあるということを宣言いたします」
石垣市の非常事態宣言は6月1日から6月15日までの2週間で、必要最小限の外出を除き、市民に自宅待機を求め、家族以外の人との複数人での会食や飲み会を絶対に控えるよう呼びかけています。
また、児童・生徒や教職員にも感染者が出ていることから市内すべての小・中学校と県立学校では6月2日から6月13日までの臨時休校を決めていて、公立の幼稚園やこども園も休園することになります。高校生や小・中学生には友人と集団で行動しないよう求めています。
石垣市では5月の感染者がおよそ300人にのぼり、感染拡大を抑えられなければ八重山病院で中等症の患者でさえ入院できなくなる恐れが出てくるということです。
那覇市の集団接種でワクチン希釈誤りの可能性 5回分廃棄
那覇市で進んでいる高齢者を対象とした集団接種で、ワクチンの希釈を間違えた可能性があり、5回分を破棄する事態が起きました。
5月30日になは市民協働プラザで行われた集団接種で、ワクチンを生理食塩水で薄めて注射器に用意しようとしたところ、1瓶から5回分取れるはずが4回分しか取れなかったということです。ワクチンの濃度が通常より高くなっている可能性があり、安全性を考慮して5回分のワクチンが破棄されました。
他の会場から出たキャンセル分を集めて対応したため、ワクチンを接種できなかった人はいませんでした。那覇市では「再発防止に努める」としています。