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5月31日も月曜日として過去最多を更新するなど依然として収束の兆しが見えない新型コロナ。新たに142人感染と高齢者2人の死亡がわかり玉城知事が深刻な感染状況に強い危機感をあらわにしています。

玉城知事「感染者の増加に伴い県内の医療提供体制の危機は日に日に深刻さを増しております。少しでも医療現場の負担を軽減するため、県では新たな宿泊療養施設の確保に取り組むとともに、今後予想される救急搬送時の入院先の調整に時間を要する事態に備え、感染者の一時待機場所の確保に向け検討を行っているところです」

玉城知事はひっ迫している医療体制への対応を検討していて感染者が増えている学校での検査の迅速化をはかる体制の構築を進めていく考えです。

また、県は高齢者のワクチン接種を加速化させるため県が設置の準備進めていた広域ワクチン接種センターを宜野湾市のコンベンションセンターと那覇市の県立武道館に設置する場所を決定し6月中旬に開設する予定です。

緊急事態宣言から1週間が過ぎましたが収束の兆しが見えてこないため玉城知事は感染状況に改善が見られなければさらに強い措置を取る可能性も示唆し県民に感染対策の徹底を呼びかけました。

玉城知事 感染状況改善しない場合さらに強い措置の検討も示唆

沖縄県 新型コロナ新たに142人感染2人死亡

深刻な感染状況が続いている県内では5月だけで感染者が4600人近くにのぼっています。

県によりますと5月31日新たに10歳未満から90代までの男女あわせて142人の感染が確認され、月曜日としては過去最多となっています。感染がわかった142人のうちおよそ半数にあたる72人の感染経路が不明です。

居住地別に見ると最も多かった那覇市で54人、次いで、石垣市の25人浦添市の15人などとなっています。

5月31日を含めた1週間あたりの新規感染者数も1859人で人口10万人あたりだと127.43人になり全国ワーストです。

これで5月の感染者数が4600人近くにのぼり5月の1カ月だけで累計感染者1万7044人の4分の1以上を占めていることになりゴールデンウィーク明け以降の急激な増加が顕著になっています。

また、5月31日は新たに那覇市に住む70代の男性と女性2人の死亡も確認されています。

ワクチンの接種率については、2回目の接種を終えた医療従事者が61.3%高齢者は1.2%となっています。