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老舗の泡盛酒造所で、2年ぶりに泡盛が蒸留されました。蒸留して最初に出てくる原酒を「初垂れ」というのだそうですがその希少な初垂れがお披露目されました。
2年ぶりに泡盛が蒸留されたのは、創業73年の上原酒造です。終戦後しばらくして創業したのですね。長年泡盛を造ってきた酒造所ですが、最近では、出荷量の減少に伴う経営悪化に加え、新型コロナが追い打ちをかけ、泡盛の製造を中止していました。そこに2021年1月、「おきなわワールド」など観光施設を運営する南都が、事業を引き継ぎ、老舗の味の再生に取り組んできたんです。そして5月24日、承継後はじめて泡盛の蒸留がおこなわれたんですね。
蒸留器の垂れ口から「初垂れ」とよばれる最初の原酒が少しずつ湧き上がりました。初垂れは、蒸留して最初の原酒ということでたくさんは取れない希少なお酒ですね。あたりにはまろやかな泡盛の香りが広がり、関係者は、安心した様子で出来栄えを確かめていました。
上原酒造顧問上原長榮さんは「以前の上原酒造のお酒とほぼ一緒です。我々の名前を使ってくれて、非常にうれしいです」と話していました。
また上原酒造工場長の宮城剛さんは「神泉の伝統は守りつつこれからは泡盛をまったくわからない、飲んだことがない若い人にもきちんとその良さをアピールできるような会社の体制とお酒造りをしたいと思います」と話していました。
蒸留されたのは、上原酒造を代表する銘柄「神泉」で、度数を調整して熟成させたあと、およそ半年後に店頭販売される予定なんだそうです。
どんな泡盛に仕上がるのでしょうね。待ち遠しい半年ですね。