「今トーチを掲げたランナーをサバニに乗せて聖火が運ばれています ひと漕ぎひと漕ぎ進んでいきます」
宮里 晃栄さん「トーチ点火されたときにああこの火消しちゃまずいなって思った疲れたっちゃ疲れたけど達成感ハンパない!」
聖火リレーが本島でスタートしたおととい、ここ座間味島では翌日に控えた本番に向け準備が進められていました。舞台は古座間味ビーチ!トーチを掲げたランナーをサバニに乗せて聖火をつなぎます。今回重要な役割を担うのは島の精鋭達で結成するざまみ丸チームと中学3年生たちの海学校チームです。
風の影響を受けやすい帆掛けサバニとあって次のランナーに火を託す一番重要なトーチキスのタイミングを入念に打ち合わせします。
「左舷側でつけてねこう来たらね、で、そしたらスカイ。トーチ渡したらどうする?セールを下げる。で、帰る。ははは」
また今回座間味を走る予定だった元プロ野球選手の黒木さんが辞退したため補欠候補で登録していた村内在住者の市村陽二さんが急遽担当することになりました。
市村 陽二さん「びっくりしましたね、ここ2日、3日ですかね、決まって。連絡が来て3日になるのでもうバタバタで座間味島から聖火リレーで受け渡しをしてですね聖火をつないでいきたいと思っています」
お互いの走行時間は合わせて12分。当日の風と波を計算しながら時間内に聖火を受け渡しできるようリハーサルを入念に行い本番に向け準備万端です。
喜屋武 栞さん「団長を中心に声かけあって頑張っていきたいです」
中村 友哩花さん「一生に一度しかできない経験だから、みんなで協力して成功させたいです」
宮村 天乃さん「少ししか練習できてないけど出来る限り全力で頑張りたいと思います」
本番当日慶良間ブルーの海が一段と輝きを増しています。
宮里 哲 村長「大人から子供に繋ぐ、色んな事があると思うんですけど、すべてにおいてみんなが色々楽しんでいい思い出になると思いますし、座間味村にとっても素晴らしい歴史的な1日なると思います」
皆「頑張るぞー!」
卒業生「去年はできなくて悔しかったけど座間味で聖火リレーができて後輩たちも一生懸命漕いでいたから良かったです」
卒業生「一生に一度の経験をしたと思うので(思い出を)大切にしてほしい」
帆をかけて風を利用しウエークで力強く漕いでスタートからゴールまでのおよそ500Mを2艘の伝統的なサバニで無事聖火をつなぐことができました。
糸嶺 好海さん「尚玄さんが話しかけてくれたり写真撮ってくれたりして不安が和らぎました。最高の思い出です」
中村 澄海さん(すかい)「緊張してたけど本番はちゃんと成功させられて良かったです」
宮里 晃栄さん「もし(サバニが)ひっくり返って沈没したらどうしょうかと思ってたけど案外そんな心配しなくてよかったなと思った」
五味川 陽向さん「(聖火リレーは)昔から続いていることなので自分たちがこうやって目の前で見られてとてもすごいと思いました」
宮村 幸文さん「無事ついてくれたのでトーチキスができたので船から見渡す風景もすごく感動しました」
座間味にやってきた聖火リレーざまみ丸の大人たちから海学校の子供たちへサバニの伝統を次の世代へと受け継ぎ新たな歴史の1ページを作りました。
大崎 優心さん「おばあちゃんはすごく東京五輪を楽しみにしていたので」
福地 良夫さん「まるで夢のようですよ」
聖火リレーという華やかな舞台のなかで大切な人やこれからの沖縄のためにとランナーを務めた人たちがいました。