いよいよあす聖火リレーが沖縄にやってきます。新型コロナの感染拡大で1年延期になりましたが座間味の人たちは今回こそはと意気込んでいました。
Q、楽しみですか?おばあちゃん「楽しみ!」
男性「一生に一度しか観れないので、楽しみにしています」
宮里 晃栄さん「疲れてても声かけはしっかりやる。皆でペース合わせる。漕ぎの一致団結して頑張りたい」
ここ座間味島ではサバニを使ったリレーを実施。聖火が慶良間ブルーの海を駆け抜けます。
座間味島では本島までのおよそ40キロを帆掛けサバニで競う「サバニ帆漕レース」が行われていて、長年親しまれている島の伝統的な帆掛けサバニ2艘が聖火リレーで一翼を担います。
那覇市から高速船で約50分西へおよそ40kmの東シナ海に浮かぶ亜熱帯の島 座間味島
浅瀬のエメラルドから深みの瑠璃へと色を変える内海のグラデーション。ここ古座間味ビーチは透明度が高く本島でもなかなか見ることのできない美しいビーチの一つです。
おじいちゃん「(慶良間諸島では)座間味だけやるって事はねとても素晴らしいことだと思います」
男性「離島まで来てくれるのはすごいうれしくて、コロナの中でもやってもらえるのはすごいうれしい」
ここ座間味島に聖火がやってきます 舞台は古座間味ビーチ!トーチを掲げたランナーをサバニに乗せて聖火をつなぎます。スタートを飾るのは島の精鋭達で結成するざまみ丸チーム、そして沖合で待つ中学生たちの海学校チームがビーチに戻ってくるというコースになっています。
座間味小中学校ここに通う中学3年生は全員で7人です。男子4人、女子3人、この子達が漕ぐサバニ「海学校」がオリンピックのシンボルである聖火を運ぶことになりました。
五味川 陽向さん「結構緊張しています。失敗したときは怖いけど必ず成功させたいと思ってる。中村 澄海「あまり自覚はなかったけど、近づいてきて成功させたい。先輩たちの分まで頑張りたいと思います」
本来であれば先月卒業した先輩達が行うはずだった聖火リレーが延期になったことで、その思いを後輩たちへ託すことになりました。
卒業生 岩見 日香里さん「できなかった人たちの思いを背負って楽しく走り切ってほしい」
卒業生 仲宗根 桜理(ひらり)さん「座間味村の代表、みんなの思いを込めて楽しんで乗ってほしい」
先輩たちの思いサバニに乗せて心を一つに頑張ります。
糸嶺 好海(このみ)さん「この体験をすることはめったにない事だと思うので、私たちがしっかり役目を果たしたいです」
そしてもう1艘、帆漕レースで輝かしい成績を持つ「ざまみ丸」こちらのサバニも聖火を運ぶことになりました。本番に向け新しいセールの取付作業が急ピッチで進められていました。コロナの感染拡大で聖火リレーが規模縮小や中止が余儀なくされた地域もあるなか島で出来る事に喜びを感じ成功に向け準備します。
宮村幸文さん「このサバニと慶良間ブルーの青い海を日本中、全世界中に発信していけたらすごくいいなと思いますね」
この日は初めての合同練習です。不安な表情の子どもたち。しかし、小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた仲間を信じ、力を合わせてウェークを漕いでいきます。美しい慶良間の海を聖火リレーが帆掛けサバニによって駆け抜ける島民全員が今か今かと心待ちにしています。