新型コロナの県内の感染状況は高止まりが続いていて、4月27日も新たに86人の感染と高齢者1人の死亡が確認されました。まもなくやってくるゴールデンウィークを前に、玉城知事が夜8時以降の飲食店利用を控えるよう注意を呼びかけました。
玉城知事「今週末からは大型連休が始まりますが、新型コロナの感染拡大で医療提供体制はかなりひっ迫しています。夜8時以降の飲食店の利用は控え、時短要請にご協力いただきたい」
玉城知事は、4月27日午後5時半すぎに会見を開き「医療提供体制がひっ迫している」として全ての地域で感染拡大を防ぐよう、夜8時以降の飲食店の利用などを控えるよう呼び掛けました。
県内では4月27日、新たにコロナに感染し入院していた那覇市に住む70代の男性が死亡したことがわかりました。亡くなった男性は4月7日に感染がわかり、4日後の4月11日に死亡が確認されています。
また、4月27日は10歳未満から90歳以上の男女あわせて86人の感染も確認されています。86人の感染者のうち8割近くになる67人の感染経路がまだわかっていません。居住地別に見ると那覇市で28人、浦添市で10人などとなっています。
また、玉城知事は今週から始まる大型連休について、連休中に発熱外来が受診可能な医療機関のリストを4月28日に公表するとしています。
新型コロナ専門家会議
新型コロナの感染が収まらないなか、4月26日夜に県の専門家会議が開かれ、まん延防止等重点措置による一定の効果が見られるものの、今後、変異ウイルスがどのように増えていくのか注視したいと警戒感を示しました。
県庁で開かれた新型コロナ専門家会議では、国から対象地域に指定されてから2週間が経つまん延防止措置の効果について、意見が交わされました。
そのなかで、出席者からは宮古島と南部地区以外では感染者が減少傾向にあるとして一定の効果があったとしました。しかし、県内感染者の4割が変異ウイルスだったことがわかり、専門家からは今後、変異ウイルスがどのように増えていくのかを注視する必要があると警戒感を示しました。
また県は、2021年1月の3連休で感染者が増加した傾向を踏まえて、4月29日からの大型連休を前に、観光客へのPCR検査や緊急事態宣言地からの来県の自粛要請などについて話し合われ、県立中部病院の高山医師は、大型連休に観光客を増やさない対策をどう考えていくのかが必要である」と連休前の対策が必要だと述べました。