山城アナウンサー「さて、きょうは手に汗を握りながら応援していた方も多い方と思います」
沼尻アナウンサー「そうですね、春のセンバツ・具志川商業がベスト8を目指して大接戦を見せてくれました」
1回戦の快勝から4日、ベスト8をかけた1戦に臨んだ具志川商業。地元・うるま市でもこの試合を待ちわびていた人が。
伊東一巳さん「チムドンドン。きょうは3時から起きていた。これから早く(仕事を)切り上げて応援しようと」
うるま市でごみ収集を行っている伊東一巳(いとう・かずみ)さん。かつて沖縄水産のエースとして活躍しましたが最後の夏は沖縄大会の準決勝で破れ夢の舞台に立つことは叶いませんでした。その届かなかった甲子園への思いをこれまでごみ収集車に乗せて地域を回ってきました。
伊東一巳さん「(両チーム)お互いある程度は知っているからいい試合になるのでは」
去年秋の九州大会で完封負けを喫した相手福岡大大濠へのリベンジを誓った一戦。1回ウラ、1点を追いかける具志川商業は3番・新川俊介。大会第4号のホームラン。すぐさま同点に追いつきます!
その後、勝ち越しを許すも3回ウラには1番・大城勢武太(せんた)さらに2番・島袋大地の連続タイムリーで逆転に成功!秋の完封負けから一冬越え培ってきた力を甲子園の舞台で披露します。
しかし、試合は取られたら取り返す両者一歩も譲らない展開に。
具商は再三のピンチを迎えますがそれでもキャプテン・粟國陸斗の好守備などで踏ん張ります。しかし同点の8回、ランナー2塁3塁のピンチ。ここはスクイズを外して2アウト。続くピンチを新川が三振で切り抜け、勝ち越しは許しません。試合は4対4、同点のまま、今大会7試合目の延長戦へ。しびれる接戦の行方は、一振りで決まりました。
勝ち越しの一発を許し、リベンジはならなかった具志川商業。それでも初出場の夢舞台に、確かな記憶を刻みこみました。
伊東さん「具志川商業。感動をありがとうと(収集車の)メッセージを変える。県内のいろいろな方々に感動を与えてくれた」
粟國陸斗主将「本当に悔しくて、夏どこのチームにもこんな最高の舞台を譲りたくないので今度は沖縄に戻って沖縄のてっぺんをとってもう1回甲子園に戻ってきてリベンジします」
新川俊介選手「課題もたくさん見えたのでまた夏に向けてまた頑張っていきたいです」