新型コロナの感染が急拡大しています。県内では３月26日、新たに89人の感染がわかり１日あたりの感染者数が３月で最多となっています。県内では、３月26日新たに10歳未満から90代の男女あわせて89人の感染が確認されました。
県の緊急事態宣言が解除されて以降、３月25日に続き２日連続で最多となっていて、県内の累計感染者数が9000人を超えました。３月26日に感染がわかった89人のうち半数を超える48人の感染経路が不明となっています。また、新型コロナに感染し入院していた90代の男性１人の死亡も、新たに確認されました。
さらに、アメリカ軍の基地内でも３月26日新たに28人の感染が県に報告されています。また、県は３月25日に４月に始まる65歳以上の高齢者に優先的に摂取していくワクチンの配送計画について４月５日の週には、うるま市と宮古島市に届けられることがすでに決まっていますが、その次の週には石垣市や浦添市などにも順次配布されていき４月26日の週には、すべての市町村にワクチンが届く予定となっています。
コロナ拡大 知事「何らか判断する状況にある」
急速な感染拡大に玉城知事が強い危機感を示しています。
玉城知事「感染の急拡大に歯止めがかかっておりません。直近１週間の新規陽性者数も416名となり、先週と比べた上昇率も90％以上となるなど、感染拡大のスピードも上昇しています」
玉城知事は感染拡大に歯止めがかからない県内の状況について１月上旬に県内５市の飲食店などに時短要請を出した時期と同じ水準にあると強い危機感を示しました。
県は３月26日午後に飲食業界を含む経済関係団体と意見交換し、行政と業界が一体となって、感染拡大防止策を図ることが重要だとの意見で一致しました。
玉城知事は「何らか判断する状況にあると思う」と述べ経済関係団体などの意見も踏まえたうえで今後、県民への外出自粛や飲食店への時短営業要請について、総合的に判断する考えを示しました。
県では飲食での感染が顕著なことから那覇市松山地区の接待などを伴う飲食店の従業員を対象に無料のＰＣＲ検査を３月27日から４月11日まで実施し、１日あたり100人分の検査を受け付けます。
玉城知事は現在の危機感を県民が共有して対策を講じることが重要だと訴え、染対策の徹底や歓送迎会を自粛することなどを呼びかけました。