県内では2月26日に新型コロナに感染していた高齢者4人の死亡が確認されました。新たにわかった感染者は23人でした。
県によりますと死亡が確認されたのは年齢・性別非公表の1人を含む70代から90代の男女4人で、そのうち1人は集団感染が起きた施設で死亡が確認されていてその後のコロナの検査で陽性が判明しました。県内で新型コロナに感染し死亡が確認された人は118人となりました。
また、2月26日新たに10歳未満から90代の男女あわせて23人の感染も感染が確認されました。那覇市立病院でクラスターが発生です。
2月25日までに脳神経外科の同じ病棟にいる患者7人・職員6人あわせて13人の感染が確認されています。そのため、那覇市立病院では脳神経外科への入院や外来の受け入れを2月24日から制限しています。
2月28日までとなっている緊急事態宣言について解除するかどうか県はあす判断する方針です。
県内総生産の実質成長率 -9.8%観光客も下方修正
コロナが県経済に与えた影響の大きさが示されました。県経済の実質成長率は大幅なマイナスとなり、観光客の見込みも下方修正です。
南西地域産業活性化センターの推計によりますと2020年度の県内総生産の実質成長率はマイナス9.8%に落ち込む見込みです。
コロナの煽りを受け観光収入などが関連する「移輸出」は、国内外からの観光客数が減ったことで前年比マイナス48.6%。「個人消費」も外出自粛が求められたことなどから、2019年度比でマイナス5.1%です。
そのほかのほとんどの項目でもマイナス成長となっていて、2020年度の県経済は本土復帰以降、最大の落ち込みが予測されています。
沖縄観光コンベンションビューローは2020年度の観光客数の見通しについて250万人に留まると分析しています。946万9200人が訪れた2019年度の3分の1にも満たない数です。
全国に感染がまん延し、GOTOトラベルが停止になるなどしたためこれまで「370万人」としていた入域観光客数を「250万人」へと下方修正しました。
コンベンションビューローは2021年度に向けて県民の県内旅行を後押しするキャンペーンなどで観光業を支援していく考えです。