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那覇市とうるま市で、かわいい動物の赤ちゃんが誕生し、周りの人を笑顔にしています。

もふもふの羽毛。まるでぬいぐるみのような愛くるしい姿をみせているのは、ケープペンギンの赤ちゃん。

生まれた場所は、水族館ではなくなんと飲食店だったんです!那覇市のペンギンバー「フェアリー」。3羽のケープペンギンが水槽で遊ぶ姿がみられます。

そのうち、ぺこちゃん(11歳)が、今年の正月明けに2個の卵を産み、先月26日に1羽目が、そして今月1日に2羽目がふ化したんです!

オープンして15年になるこの店で2羽がふ化したのは、今回がはじめて。

緊急事態宣言に伴い、店自体が先月中旬から休業していたなかでの明るい話題にスタッフたちが喜んだのも束の間、1羽目は残念ながら亡くなってしまいました。

さらに、2羽目の赤ちゃんペンギンにも試練が…。

ペンギン&豚の赤ちゃん 再起への希望の光

ペンギンバー フェアリー 店長坂井翔伍さん「ペンギンは、1羽に集中して力を注ぐので2羽目のペンギンを育児放棄というか面倒みなくなったタイミングがあった」

そのため、店のスタッフが親代わりになることに。水族館や獣医のアドバイスを受けながら、2~3時間おきのえさやりなど、つきっきりでお世話を続けています。

スタッフ 天羽亮介さん「最初、目も開いてなかったので、なんで鳴いているのかわからなくて、ちょっと戸惑うところはいっぱいありましたね。ほぼ1日15時間くらいつきっきりでお世話するというところは、人間の赤ちゃんと変わらない。大変だったけどかわいかった。」

ふ化したとき、65グラムだった体重は、3倍の222グラムまで増え、いまは、魚の切り身を食べる練習をはじめています。

ペンギン&豚の赤ちゃん 再起への希望の光

スタッフの天羽さんのことが大好きなようで、抱っこしてもらうと、胸元でうっとりとした表情を浮かべます。

ペンギンバー フェアリー 店長坂井翔伍さん「僕らも毎日大きく育つひなを見ながら、来月から営業も再開しますので、頑張っていこうという形でモチベーションもあがる。皆さんにも知っていただいて、少しでもコロナ禍ですけど、元気を取り戻してほしいなと思いますね」

一方こちらの、お母さん豚のお乳に夢中な赤ちゃん豚が生まれたのは、うるま市の喜納農場。ここは去年1月の豚熱で、手塩にかけて育てた豚3012頭すべてが殺処分されてしまいました。

農場では再建にむけて豚舎の整備や母豚の飼育に取り組み、豚熱発生から1年1カ月がたった今月11日、ついに新しい命が誕生しました。

予定日より1日早く生まれた8頭の赤ちゃん。久しぶりのお産とあって、スタッフも探り探り、勘を取り戻しながら介助にあたります。

ペンギン&豚の赤ちゃん 再起への希望の光

喜納農場 代表 喜納忍さん「ちょっと小さめなんですけど、でもすごい元気です。おっぱいもよく出ます。お母さんよくがんばっています。かわいい顔してます。うちの初の子だね。おとなしいねー」

農場の出産ラッシュは続きます。ちょっと眠そうな顔をしているのは、農場長の岩間さん。

喜納農場 農場長 岩間博之さん「3日予定より早く生まれちゃちゃって、いまだいたい10時半くらいなんですけど、8頭生まれています。けっこうみんな元気で、お母さんも大きくて、ちょっとこのあとどのくらい産むのか楽しみです。」

今月16日には19頭、さらにその3日後には、16頭が生まれました。

ペンギン&豚の赤ちゃん 再起への希望の光

喜納農場 代表 喜納忍さん「あの時の子たちがかえってきた気分があってうれしさと、あと本当に久しぶりなのでちょっと緊張しています。1日でも早くもとの状態で農場にいっぱい豚がいて、みんなで忙しいねって言いながら作業している日々に戻ることが目標です」

豚熱が発生した農場やコロナで休業中の飲食店のもとに生まれた赤ちゃん。小さな命が、再建への道のりを支える希望の光となっています。

喜納農場では、あと9頭のお母さん豚の出産を控えていて、農場はさらに賑やかになりそうです。これから2年半かけてもといた3000頭まで増やす予定だということです。

そして、ペンギンバー「フェアリー」は、来月1日から営業再開の予定で、それまで、かわいい赤ちゃんペンギンの様子は、ユーチューブで動画を公開しています。

また、赤ちゃんの名前を募集していて、インスタグラムやフェイスブックから応募することができます。

ちなみに、ペンギンの性別は成長しないと判別しにくいそうで、男の子と女の子、両方の名前候補をよびかけています。