感染拡大の落ち着きが見られず医療のひっ迫が続いていることを受け今度の日曜日に期間が終わるはずだった県独自の緊急事態宣言、2月28日までの延長が決まりました。
玉城知事「新規感染者数は減少傾向が見られるものの、依然として第4段階の数値を示しています。コロナ病床の占有率もコロナ以外の一般病床利用率も90%前後で推移しているなど、警戒が必要な状況が続いています」「本県としては、依然として危機的状況を脱していないことから沖縄県緊急事態宣言の期間を2月28日まで延長し、感染拡大防止対策の徹底を図りたい」
2月4日午後5時半ごろに開かれた会見で玉城知事は2月7日に期限を迎える緊急事態宣言について医療提供体制が依然としてひっ迫している状況が続いていることなどから宣言の期間を延長すると発表しました。延長の期間は2月28日までで、感染状況などが改善すれば県は期限を前倒しして宣言を解除することを検討しています。
県は緊急事態宣言を出して県民に不要不急の外出をしないことや県内全域の飲食店などに午後8時までの閉店を求めていて延長に伴ってこれらの要請も継続されます。
時短営業の要請に応じた飲食店には1日あたり4万円の協力金が支給されます。国の緊急事態宣言に沖縄は加えられていませんが県は、政府に必要な財政支援を求めていくとしています。
玉城知事「県民の皆様におかれましては、引き続き緊急事態宣言の時短要請や外出自粛などについて、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いします」
宣言延長に街の声
60代男性「とてもじゃないけど、無理。ヤバいでしょ、もうね、どうもなんないですよね。延長して、収まってくれれば一番望ましいけど、でも、その間みんな一生懸命頑張ってるから、うちらも頑張んないと」
50代女性「(感染者が)少なくなっていないし。(延長は)妥当じゃないかな。仕方ないと思う」
70代男性「だいぶ(感染者が)出てるから、そのまま続けた方がいいと思います。感染者をみながらでいいんじゃないんですかね。あまり増えるようだったらもっと延ばしてもいいと思う」
40代女性「新規の感染者は減っているけど、重症のかたとかは減ってないから、しょうがないかなと思います」
20代男性「なんとか早く通常の生活に戻って欲しいとは思うんですけど、ワクチンがなんとか出来るまではどうしようもない、どうしようもないといったらおかしいんですけど、出来る努力をするしかないんじゃないかなと思います」
新型コロナ新規感染者58人
緊急事態宣言の延長が決まった県内では2月4日新たに10歳未満から90代までの男女あわせて58人の感染が確認され2月3日と2月4日の2日連続で50人を超えました。これで県内の累計感染者数は7749人となっています。
感染がわかった58人のうち44人は感染者と接触があり残る14人の感染経路は不明です。
感染拡大が懸念される宮古島では2月4日新たに3人の感染が判明していて人口10万人あたりの感染者数では全国で最も高い東京を大きく上回っている状況が続いています。
宮古島から本島に重症化した患者を自衛隊が搬送
2月4日の正午すぎ、那覇空港に降り立った陸上自衛隊のヘリコプター、容体が急変し重症化した新型コロナの患者を宮古島から本島に連れてきました。
搬送されたのは70代の男性で呼吸器不全を起こし治療に必要な人工心肺装置・ECMOが宮古島市内の病院にないため県が陸上自衛隊に患者の輸送を要請しました。男性は本島中部の病院で治療を受けているということです。
1月29日に自衛隊が支援のため宮古島に入って以降、患者を搬送するのは今回が初めてになります。