こんばんは!1日から2月。プロ野球キャンプが始まりました。沖縄ではまず8球団がキャンプインしていて、中旬からは巨人も入ってきて9球団がシーズンに向けて汗を流します。ただ、今年は新型コロナの影響で無観客での実施と異例のキャンプインとなっています。
中村アナウンサー「ファンのいない静かなキャンプインそれでも23年ぶりの優勝を目指してチームは活気を帯びています」
宜野湾市でキャンプをスタートさせたのは、横浜DeNAベイスターズ。
いつもならファンの声が響くスタンドには寂しい雰囲気が漂う中、チームは三浦大輔新監督のもと新体制に。
横浜DeNAベイスターズ三浦大輔監督「初めての無観客キャンプでいつもと違うのは当然だが一番はみんなが元気にきゃんぷいんしてくれたということでそれだけで(初日の)1日の一番の収穫だと思う」
そして1軍では3人の県勢選手が始動しています!まずは4年目となる神里和毅。昨シーズンは80試合の出場にとどまりましたが、打率3割8厘をマーク。レギュラー定着に向けて飛躍を誓います!
そして嶺井博希。昨シーズンは41試合と出場機会が減ったものの、年々打率を上げているプロ8年目。好守に渡る活躍で正捕手争いに挑みます!
同じくプロ8年目を迎えた北山高校出身の平良拳太郎。昨シーズンは8月から2カ月間離脱。安定した投球を目指し、開幕投手を狙います。
吉田記者「東北楽天ゴールデンイーグルスの沖縄キャンプ。今年はここ金武町からのスタートとなりました」
離島の医療体制を考慮し例年の久米島ではなく、2次キャンプ地の金武町でのキャンプインとなった楽天。
昨年4位からの巻き返しを図るべく初日から精力的に動く選手たちの姿が見られました。そんな中、宜野座高校出身で亜細亜大学からドラフト4位で入団したルーキー、内間拓馬投手は1軍スタート。新人らしい、少し緊張した面持ちも見せながらもプロ初日のメニューを懸命にこなしていました。
ブルペンでは変化球を交え、感覚を確かめながらも力強い投球を披露していました
内間投手「自分が練習しているときは自分が一番下だと思って先輩方のいいところを吸収できるようにしていって実戦では自分のボールに自信を持って投げられるようにこれからもっと練習を重ねていきたいと思います。キャンプに来場できない環境ではあるんですけど画面越しやネット配信にも興味を持ってもらって少しでも応援していただければと思います」
楽天の一軍キャンプは今月22日まで金武町で行われます。
12球団でいち早く無観客でのキャンプ実施を決めた千葉ロッテマリーンズ。去年育成契約から支配下に戻った石垣島出身の大嶺祐太も地元でキャンプイン。
勝負の1年が始まりますが時折笑顔を見せるなど、ベテランらしく余裕を持ってスタートを切ったようです。
無観客で始まった、異例のプロ野球キャンプ。それでも選手らはファンの期待に応えられるようここ沖縄でシーズンへ向け汗を流します。
キャンプ無観客の中で宜野座の取り組み
沼尻アナウンサー「今年もプロ野球キャンプが始まりました。県勢選手をはじめここ沖縄でいい練習を積んでシーズンに臨んでもらえたらと思います。ただ、やはり現状無観客ということでファンにとってはさみしい球春となっています。そんな中で、何とかキャンプ地を盛り上げようと取り組んでいるところがあるんです」
例年、熱烈なファンが集まりグッズ売り場や屋台などでにぎわう宜野座村の阪神キャンプ。しかし今年は…無観客でのキャンプイン。球場回りも様変わりしてしまいました。そんな中、ある取り組みが…。
沼尻アナウンサー「無観客となっているキャンプ。それでも宜野座村を盛り上げようという思いが詰まったのが、こちらのセットです!」
通販で購入できる「宜野座キャンプぎのざんまいセット」あぐーや車えび、キャンプ限定タオルなど宜野座産の商品が揃えられています。
このセット商品を発案したのは、金城善彦さん。そこには、たとえキャンプが無観客になろうとも地元を盛り上げたいという思いがありました。
宜野座村で飲食店を営み、毎年キャンプ時には球場で屋台を出してきた金城さん。しかし、今年はそんな繁忙期もコロナに奪われました。
炭焼家てんぷす店主 金城善彦さん「悲しいというか悔しいですよね。2月は特に書き入れ時でもあって、このお店もたくさんの阪神ファンの皆さんが(来て)連日満席になるような状態でした。毎年2月に阪神タイガースのキャンプに訪れるお客さんが約10万人いらしたんですが、今年は無観客になるということでお客さんがゼロになってしまうということになってしまいます」
これまでキャンプに出店してきた他の事業者も苦しい状況を口にします。
スポーツショップギノザ 代表 仲栄真大輔さん「いつもワクワクドキドキしていたんですけども今年は不安が大きいのが本音です」
毎年グッズなどを販売している仲栄真さん。今年も例年よりは少なめとはいえすでに商品の制作は進んでいました。
スポーツショップギノザ 代表 仲栄真大輔さん「実際のところ在庫が売れ残ったらどうしようと不安はあったんですけども」
キャンプで賑わってきた地元を、今年も何とか活気づけたい。そこで金城さんが考えたのがキャンプ地・宜野座の魅力を詰めた商品の販売でした。
炭焼家てんぷす店主 金城善彦さん「一緒にね、十何年も一緒にやってきたメンバーで良い時も悪い時もあったんですよ一緒にやってきた人たちのものまで何か協力できないかなという感じで広がっていって」
各事業者に新たな商品開発を呼びかけた金城さん。そうして生まれた「ぎのざんまいセット」には、これまで屋台を出してきた店や、阪神ファンを受け入れてきた地元の宿など、キャンプにかかわってきた8つの事業所の商品が詰められています。
スポーツショップギノザ 代表 仲栄真大輔さん「正直うれしかったですね。全国のキャンプに来られないお客さんにも自分が作ったタオルが届くというのがうれしかったですね」
金城さんのこの活動は、宜野座村観光協会からも賛同を受け公式Youtubeチャンネル「ぎのちゃん」での宣伝も決定。
炭焼家てんぷす店主 城善彦さん「このぎのざんまいセットは宜野座の事業所の皆さんの思いが詰まったギフトになっていますそれを日本全国の阪神ファンのみなさんに、タイガースの応援をしながら宜野座グルメでおいしいとか雰囲気を味わってほしいと思います」
例年とは異なる、今年のプロ野球キャンプ。無観客の中、どう盛り上げていくのか、各地域で試行錯誤が続きそうです。
キャンプによる経済効果や活気というものは各自治体にとっても大きなものですが、それがなくなる中でどう活気を出していくのか金城さんらの取り組みは1つの可能性を示しているようにも感じます商品が気になる方はぜひ検索してみてください