きょうは成人の日です。県内では今年、期待に胸を膨らせた1万6700人あまりの新成人が誕生し、21の市町村で、きのう成人式が開かれました。
晴れ着にマスク姿、式典会場の入り口には、検温装置。新型コロナの影響で、2021年の新成人は、例年とは異なる門出を迎えました。
このうち、県内で最も規模の大きい1600人を対象とした式典をおこなった沖縄市では、会場を例年よりも広い場所に変更したり、開催時間を30分に短縮するなどの予防策を講じて、新成人を祝福しました。その中には、2020年、モータースポーツF4の年間王者に輝いた平良響さんの姿も。
平良響さん「私の目標は日本を代表するレーサーとなり、沖縄の人たちを感動させられるようなレースを見せることです。この街、沖縄市でともに過ごした友人たちとともに成人式を迎えられることはとても嬉しく思います。」
新成人「コロナで(式典が)ないと思っていたので、ひらけてうれしいというのが、一番の感想です」新成人「大学の勉強が、国家試験にむけてはじまるので、ちゃんと勉強頑張りたいなと思います」
新成人「最高ですね(Q:久々に会えた友達とかもいました?)いっぱいいました」
新成人「人のお手本になれるような人間になれればと思います」
祝福の場をコロナに奪われるという事態もおきました。那覇市では、17の中学校区に分かれて成人式がおこなわれています。なかには、式典の出席予定者に新型コロナの濃厚接触者がいたため、感染拡大を招かないよう、式の2時間前に中止が決めたところがありました。
そのため、突如行き場を失った新成人は、会場近くの公園で、ささやかに友人たちとの再会をよろこびました。
そして、きのう、サミットの会場となった名護市では、その年に生まれた新成人が、恒例の光文字を灯しました。
カウントダウン「3、2、1、点灯~!」
26回目を迎えた光文字、夜空に浮かんだ今年の1文字は、「歩」(あるく)。
名護市では、東江中学校出身の新成人が、地域の人たちの力を借りて、山の斜面に灯りをともします。
光文字実行委員長 嘉数碧さん「今年の光文字は、コロナの影響で挑戦するチャンスを逃した人、営業自粛などで日常を失ってしまった人、そして私たちを育んでくれた名護市に向けて、下を向くのではなく、明るい未来に向かって歩んでいこうという気持ちを込めました」
今年、県内で新たな一歩を踏み出した新成人は1万6729人と去年と比べて116人少なくなっています。
新型コロナの感染拡大が続くなか、宴会や2次会の自粛といった予防策の徹底が事前に呼びかけられ、例年とは異なる成人式となりました。