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きょうは”スポーツ”をテーマにコロナと沖縄の1年を振り返ります。地域の大会からプロの試合まで新型コロナに翻ろうされ続けた今年のスポーツ界。そこには、コロナなんかに負けない!と常に前を向く姿勢を貫き通したアスリートたちの強い思いがありました。

新型コロナの感染拡大で多くの大会が中止や延期となった今年。プロスポーツも様々な模索が続きました。2月下旬から約4カ月に渡って中断されたJリーグ。

全体練習ができなくなったFC琉球が取り入れたのはウェブアプリを使ったトレーニング。狙いは”それぞれのコンディションを維持すること”そして”チームとしてのつながりを失わないこと”

FC琉球上里一将主将「Jリーグ全体を通して各スポーツ界を通して僕たちが勇気づけられるようなプレーが出来たらと思っているみんなの前で元気な姿を見せることができるように頑張っていきたい」

コロナの影響で19試合を残して昨シーズンが終了した琉球ゴールデンキングス。試合を楽しみにしていたファンのために行ったのがチームメイト同士の試合を配信する「キングス対キングス」

ファンの前でプレーできない日々が続き、チームが改めて感じたのは”その存在の大きさ”でした。

琉球ゴールデンキングス岸本隆一選手「どういう時でもファンの方々と僕らはつながっているということをすごく僕自身は感じたのでそういう思いは常に持ってみんなで前進していけたらいい」

キングスと同じくシーズン途中で終了した日本ハンドボールリーグ。琉球コラソンも活動自粛に追い込まれました。

琉球コラソン石田孝一選手「今まで応援して下さっている方々にこういう時こそ僕たちが元気や勇気を与えたりできると思う今会うことができないのでどうしても画面を通してとかインターネットを通してということになるので歯がゆさは正直ある」

企業チームではなく、クラブチームであるコラソン。スポンサー収入や入場料などが激減し、チームの運営にも大きな影響が。

琉球コラソン代表取締役水野裕也さん「できればこのチームを潰したくないなと考えながら運営をしているただ今までのやり方だと今年はどうにか乗り切れたとしても来年は間違いなくまずい」

そこでチームはクラウドファンディングに挑戦。コロナにも試合にも負けないよう戦う姿を見せ続けています。

琉球コラソン東江太輝主将「ずっと負け続きだったので自然と恥ずかしながら泣いてしまった応援も声出してはダメだったけど結構盛り上がっていたその中で勝ちをファミリアの皆さんにプレゼントできたというのは本当に良かったかなと思う」

2020年を振り返る コロナ×スポーツPART1

沖縄唯一のプロレス団体・琉球ドラゴンプロレスも存続をかけて奔走。

琉球ドラゴンプロレス グルクンマスク代表「プロレスは万人に言葉も年齢も関係なく楽しめるエンターテインメントプロレスというコンテンツは絶対に死なない僕もプロレスを諦めていない」

クラウドファンディングで制作したチャンピオンベルトをかけて中学生との運命のタッグが実現。

ハイビスカスみぃ選手、ヴァンヴェール・ジャック選手「14年前くらい?」「僕が1歳くらいの時」「私の試合を見に来てくれていて私が赤ちゃんの時のジャック選手を抱っこした写真があってあの子が!みたいな。これは組むしかない運命だと思って」

大逆転で勝利した運命のコンビは今月トーナメント決勝に挑みます。

休校が続く子どもたちのために立ち上がったアスリートも。

家でもできる練習メニューを動画サイトで公開したのは、マスターズ陸上の世界記録保持者・譜久里武さん。

スマートフォンのアプリを使って撮影から編集まですべてが手作り。

アスリート工房譜久里武さん「なるべく飽きないように面白く見られるように考えて実際に見ている子ども達が一緒にやっているイメージもしながら作っている」

“外出できないからこそスポーツの力を”そんな思いが募った1年でもありました。

家で過ごす時間が増えたことし、変わらず盛り上がりを見せたのがeスポーツ。

県出身で東大卒のプロゲーマー・ときど選手もその盛況ぶりについて。

2020年を振り返る コロナ×スポーツPART1

ときど選手「eスポーツの可能性はすごい今ここ3~4年で伸びてきてまだその勢いは衰えるどころかどんどん整備されている法整備も進んできていると思うので”ここからまた跳ねるんじゃないかなと思って”そういう意味ではすごい夢のある世界」

カーレースゲーム「グランツーリスモ」で2年連続の国体県代表となった稲嶺來希(いなみね・らいき)くん。

九州・沖縄ブロックの代表をかけた一戦では惜しくも敗れましたが、さらなる飛躍を誓いました。

国体グランツーリスモ県代表稲嶺來希選手「(上位選手は)タイヤを消耗してもきれいに走れるところがミスをしないですごいと思った沖縄のレベルを上げたいと思っている」

喜納翼選手「自分のタイムを少しずつ伸ばしていくことを毎回目標にして走っている。他の選手に左右されない走りがしたい」

そして今年最も大きな出来事が。東京オリンピック・パラリンピックの延期。

思うように練習ができない中、調整を続けてきたアスリートたちが語ったのはすでに1年後を見据える”前向きな言葉”

2020年を振り返る コロナ×スポーツPART1

上与那原寛和選手「延期でいただいた時間はトレーニングで弱い部分の強化にもあてられる。それをしっかり最大限に克服することで最高のパフォーマンスができて一番良い(メダルの)色につながるとそういうイメージを持っている」

重量挙げの全日本選手権でそれぞれ頂点に立った2人の選手も東京への決意を語りました。

糸数陽一選手「来年オリンピックがあると信じてあと半年くらい。自分の精一杯の可能性を信じながらやっていけたらと思う」

宮本昌典選手「東京オリンピックでメダルを目指しているので。来年にはもっと強くなった自分が見せられるように頑張っていきたい」

金メダルに最も近いとされるこの選手は。

喜友名諒選手「自分自身としては1週間後だろうが8月だろうが来年でもいつでも勝負できる準備はしているので(五輪が)いつ来ても優勝する自信はある」

その言葉通り、喜友名選手はきのう行われた空手の全日本選手権・形男子で前人未到の9連覇を達成。

喜友名諒選手「完成度の高い形でオリンピックでは勝負したいと思っている。来年はさらに歴史を作っていきたい」

“来年こそ夢の舞台へ”熱い思いとともに新たな年に向かいます。

“コロナとスポーツの1年”来週月曜日は高校生アスリートを中心に今年を振り返ります。