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以前、この番組でも「サバニづくり」を紹介しました。あの時からおよそ3カ月、作業場は完成に向け大詰めを迎えていました。
9月に始まった「サバニづくり」は沖縄の伝統的な船を造る技術を後世に残そうと沖縄美ら島財団が奥武島で始めたものです。サバニを造ることができるのは県内にわずか2人、そのうちの1人が奥武島に住む嶺井藤一さんです。今回、孫の尚人さんに作り方を教えます。
作業工程で一番の難所と言われる「矯め」の作業に入ったのが10月初旬でした。嶺井尚人さんは「船を曲げると言うことで船の形をきれいに作るかという仕事」「矯め」とは船の側面となる舷側材2枚を左右対称にひねりながら曲げるという作業です。
ひねる際に木が立てる微かな音を聞き漏らさず木材を損なわないように慎重さと丁寧さが求められます。
長雨が続いた今月、久しぶりに青空が見えた奧武島の作業所では雨風を防ぐビニールシートが作業場を覆っていました
嶺井尚人さん「湿気でボンドが乾きにくいのが一番で湿気が多かったら木が柔らかくなってやりにくい」
カンナで船体の粗削りをした後、「フンドゥー」を使って船底と舷側を繋ぎ止めます。サバニづくりでは「釘」を使わないためこの「フンドゥー」を150カ所に打ち込みます。
嶺井尚人さんは「(サバニに乗ったことは)いえ無いですね自分は初めて乗ったことない、ハーリー船は乗ったことあります」「ちゃんと海に浮かんで、前に進めばいいんじゃない」
もうすぐ完成を迎える「サバニ」、来月中旬に進水式が行われます。
奥武島でサバニ建造はじまる 2020年9月28日 https://www.qab.co.jp/news/20200928129676.html