ピッチに降りしきる冷たい雨。
そんな雨ももろともせず和気あいあいとしていたのが15歳以下の女子サッカーチーム「casa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)」のメンバー
ale(アレ)とはスペイン語のalegriaの略で”喜び”や”陽気”といった意味。その言葉がぴったりとはまるような選手たちが今、快進撃を見せています。
去年4月のチーム発足からわずか1年半でU15の九州大会で3位に入り、全国大会への初出場が決定。
さらに同じく九州大会でサッカーU18でも3位そしてU15のフットサルでは優勝を果たすなど強豪チームとして頭角を現しています。
塩川健勇監督「どんな強い相手にでも向かっていくメンタルの強さだったり技術の高さは兼ね備えていると思います」
チームを率いるのは元ビーチサッカー男子日本代表の塩川健勇監督。そしてチームのキャプテンは塩川心春(こはる)さん。そう、監督の実の娘で、親子でチームをけん引しています。
塩川小春主将「お父さんだから、逆に、厳しく言われるところは…ちょっと…笑」
また、チームの守護神・ゴールキーパーは宇保(うほ)ひなのさん。日本サッカー協会が選出する世代別のトレーニングキャンプにも召集されるなど将来を期待されている選手です。
そんな話題性もあるチームですが12日に開幕する全国大会には並々ならぬ思いを持っています
上原瑠夏選手「もう一度小学校の時みたいにみんなで全国で優勝して3年生を卒業させたい」
2年前の那覇空港。優勝旗やトロフィーを手に凱旋したのは小学生女子サッカーチーム・那覇プリテンのメンバー。今のカーサ・オキナワのメンバー20人中13人がこのチームでプレーしていて、当時の監督も塩川さんでした。
那覇プリテンは、今の中学3年生たちが小学6年生の時に全国準優勝。そして今の中学2年生たちの代が翌年に県勢初の優勝、日本一を成し遂げた、いわば「黄金世代」
この世代でU15の舞台でも日本一を目指そうと設立されたのがカーサ・オキナワ・アレなのです。
白相美音選手「小学校の時に自分たちの代は全国制覇したけど心春さんたち(今の中3)の時代は準優勝で終わってしまったので全国制覇したいという強い思いがあります」
他のチームより長く一緒にサッカーをしてきたその時間がこのチームの一番の強さです。
宇保ひなの選手「明るくてどんなことがあってもここに来たら頑張れるチームです」
塩川心春主将「みんな上下関係がなくて楽しくて”家族”みたいです」
casa okinawa ale casaの方はスペイン語で「家」という意味。家族のような強いつながりを持つ選手たちが再び頂点を目指します。
12日に開幕する全国大会にはカーサ・オキナワとヴィクサーレ沖縄FCナビータユースの2チームが出場。活躍を期待したいと思います。