3連休もきょうが最終日。全国で2000人を超す新規感染者が連日確認されていて、沖縄も感染拡大が加速している状況にあります。国の需要喚起策「GoTo」の見直しが取りざたされるなか、観光客や県民はこの3連休をどう過ごしたのでしょうか?
おととい、空港にずらりと並んだタクシーの列。3連休への“期待”をあらわしていました。
タクシー運転手「夏休みの2倍くらい車(タクシー)はあります。タクシーは多くなっているけど、お客さんはそんなに多くなってない。(Q:それでも期待する?)だから(列に)待ってますよ、期待をこめて」
比嘉記者「連休初日、那覇空港には続々と県外からの乗客が降りてきています」
3連休初日の土曜日、東京や大阪など全国各地から大勢の観光客が到着しました。
兵庫県から来た家族「ホテル行って、青の洞窟に行って、海で泳ぐ」「タイミングがあれですが、感染しないようにできることはしようと思っています」
兵庫県から来た男性「明日結婚式なので前乗りして。今回は親族だけで、コロナもあるので少数で」
到着するやいなやお腹を満たそうとする人が詰めかけ、人気のおにぎり店にも長蛇の列が。行列は、到着口の外でも。
レンタカー利用者の送迎バス乗り場では、スタッフをいつもより多く投入して、対応にあたっていました。
夜、那覇市にある人気の居酒屋は、多くの観光客で大盛況。
千葉からの観光客「Go To利用したが、直前までわからなかったのでツアーではなくて。ホテルも直前キャンセルできるようにしておいたが、迷ったんですが来たいと思って来てしまいました。羽田空港も(人が)すごかったです、朝」「びっくりしました、こんなにいるんだと思って。自分もその中の一人なんですが」
しかし、こうした中…
菅総理「感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止するなどの措置を導入します」
政府は新型コロナの感染拡大を受け、おととい夕方、Go To事業を「見直す」と発表。
現時点で、見直しの対象地域に沖縄が含まれるかどうか示されておらず、判断は各都道府県にゆだねられることになりそうです。これにはお店側も戸惑っています。
抱瓶 那覇久茂地店・髙橋光太郎オーナー「まずは早く正確な情報を把握して、それで適切に対応していこうと思っています。確実に確認してお会計するということで(Go To事業用に)今までにないマニュアルがある。(Q:作業が煩雑になるのはお店は負担?)はい。(Q:Go To事業続けてほしい?)まあそうですが、やっぱり感染防止の方が最優先かなとは思います」
福岡からの観光客「(Q:Go To見直しは影響ある?)残念です。駆け込みで予約しました、さっき。(Q:何回かGo To利用してる?)そう。12月も行って、1月にまた予約を入れた」
一方、観光業界は一貫しています。
沖縄観光コンベンションビューロー・下地芳郎会長「私ども観光業界の結論は至ってシンプル。全然これ(Go To)を沖縄において見直す必要はありません」
県民「(Q:3連休どう過ごした?)お家で過ごしたり、公園に行ったりしました。密になるのは気になるので、自分たちで対策するしかない」「サンエーに映画を観に行きました。(Q:何の映画ですか?)鬼滅の刃」「(Q:休みの日は何してた?)えっとね…だらだらしてた」「(Q:Go To見直し影響ある?)すごくいい企画だと思ったんですけど、感染が広がっているので中止になると感染は落ち着いてくるのかなと思います」
新型コロナ「第3波」が押し寄せる中、Go To見直しの判断も含め、年末年始を安心して過ごせるためのかじ取りが県に迫られています。