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11月19日、およそ3カ月ぶりに県内で50人を超える新規新規感染者が確認された新型コロナ。玉城知事は「第3波がきている」と危機感を示し、家庭や職場内での対策を今まで以上に徹底してほしいと呼びかけました。

玉城知事「まぎれもなく第3波だと思っています。きのう50人以上なのを考えると、これは第3波という警戒心を持っていただきたい」

玉城知事は11月21日からの3連休をはじめ、年末年始にかけて感染拡大を抑えるため、家庭や職場内で対策を徹底するよう呼びかけました。

感染対策の集中実施期間は11月20日から12月11日までとし、家庭内では換気や手洗いの徹底、職場内での飲食は4人以下で2時間以内にすることなどを求めています。

玉城知事「感染対策をおろそかにしていると、従業員のウイルス感染罹患に伴う休業など事業活動が損なわれ、結果、沖縄県の社会経済活動全体に大きなダメージを与えることになります。感染防止対策は1人1人の行動にかかっています」

一方、今週から始まったGo To イートについて知事は、国と同様に原則として4人以下の利用に制限する考えを示したほか、県外からの渡航自粛を求める考えはないとも述べました。

感染対策が急務となるなか、県内では11月20日、新たに10代から80代の男女あわせて40人の感染が確認されました。このうち19人が飲食の場や家庭内での感染とみられ、21人の感染経路は調査中となっています。

新型コロナ拡大 玉城知事「まぎれもなく第3波」

また、県庁内で起きたクラスターについて、環境整備課の22人すべてのPCR検査の結果が出そろい、陽性は7人、陰性は15人でした。

警戒レベルの指標では「療養者数」や「1週間の新規感染者数」で第4段階の「感染まん延期」「病床占有率」と「PCR検査陽性率」で第3段階の「感染流行期」となっています。

また、アメリカ軍嘉手納基地で新たに4人、キャンプハンセンで1人の感染が報告されています。

11月19日に54人、11月20日に40人と、県内でも再び広がりを見せている新型コロナ。Go To トラベルに東京が加わった10月から新規感染者数を見ていくと落ち着きを見せることなく、日を追うごとに感染者が増えているような傾向が感じられます。

さらに、沖縄の人口10万人あたりの感染者数を東京や大阪などと一緒に見ていきます。すると、11月に入って北海道が突出して増えているといったニュースをよく目にしましたが、沖縄も500人以上の新規感染者が出ている東京と同じ動きをしていることがわかります。

人口1300万人の「東京」と140万人の「沖縄」、毎日の感染者数は違っても決して油断してはいけない状況にあると言えます。

11月20日から三連休です。新型コロナに「慣れる」ことなく、1人ひとりが「うつらない・うつさない」という意識を強く持ち、できる対策を怠らないようにしないといけません。