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埋め立て工事が進められている大浦湾で国内初確認となるサンゴが見つかりました。
鹿児島大学・藤井琢磨特任助教らの研究チームが発見したもので、大きさはおよそ10cm、茶褐色をしていて「ツツコエダナガレハナサンゴ」と名付けられました。
絶滅する恐れのある生き物をまとめた「レッドリスト」に指定されているサンゴと同じような生息エリアに分布していることから、保全の緊急性は高いと指摘します。
鹿児島大学・藤井琢磨特任助教「今回発見された(サンゴの)種というのは非常に珍しく、みつかる環境もごく限られた場所を好む種類だと考えられます。大浦湾で見つかった『ツツコエダナガレハナサンゴ』は今回記録ができたのは沖縄の大浦湾と私が拠点にしています奄美大島の大島海峡だけになります」
藤井助教は、辺野古の埋め立てについてしっかりと調査をして工事を検討しなければ、サンゴが消滅してしまう危険性を指摘し、環境保全の重要性を訴えています。
藤井特任助教「どのサンゴがどんな場所にいるのか考慮したうえで、どれを保全するか、あるいはどこを開発のために利用しても構わないか、そのバランス的な方策をいろんな分野の人が一緒になって検討しないと、すぐにサンゴはなくなっていってしまうのではないかと考えています」