おととい、うるま市では中学校駅伝の県大会が行われました。県内各地区の予選を勝ち上がって参加したチームの中には来年3月で閉校する学校もありました。最後の大会で力走を見せた3年生の思いをお伝えします。
うるま市の海中道路とその周辺で行われた県中学校駅伝競走大会。県内6地区の予選で上位に入った男女それぞれ25校が参加。来月熊本で開催される九州大会へ2位までが出場権を与えられます。
特に今年はコロナの影響で夏の中体連県大会が行われなかったこともあり、3年生にとっては中学校生活の集大成です。
6区間19kmで行われた男子の部は今帰仁中学校が3年ぶり5回目の優勝を果たしました。
今帰仁中学校・森山叶人主将「中体連も中止になった中で開催できて、みんな出られることに楽しみを持っていて。(チームの走りは)最高だった。今までで一番」
また5区間11kmで行われた女子の部はコザ中学校が3連覇を達成しました。
この大会に最後の参加となった学校があります。宮古島市の西城は今年度いっぱいで1校に統合される城辺地区4つの中学校の一つです。
西城の名前は来年春に卒業する3年生で最後。男子バスケ部で駅伝チームを結成し、宮古地区予選で2位となり、県大会出場を勝ち取りました。
西城中学校・砂川竜馬主将「練習で頑張ってきたことを最後まで出し切れるような走りをしようという思いでみんなで(本島に)来た」
1区で先陣を任されたのはキャプテンの3年生の砂川くん。男子バスケ部としては宮古地区中体連で優勝を目指すも3位に終わり悔しさがありました。中学校生活の集大成をこの駅伝に込めた3年生の思いをのせて、2区から4区までは2年生3人がタスキをつないでいきました。5区で再び3年生に。
西城中学校・川滿優祐真選手「チームのためにゴールまでバトンを運ぶ。最後の大会なので思い出に残せるように頑張った」
最終6区のアンカーは同じく3年生の前里くん。
西城中学校・前里優羽選手「西城として最後なので、絶対にあきらめないという気持ちで走った」
上位争いはならなかったものの、雨風の中、西城中学校駅伝チームは6区間を堂々と走り抜きました。
西城中学校・砂川竜馬主将「(同級生には)小学校から合わせて9年間一緒にやってきてありがとうという気持ち。(後輩たちは)新しい学校になって、新しいメンバーで(部活を)やると思うけど、そこでも自分の力を精一杯発揮できるようにしてもらいたい」
今度は高校受験へ切り替える3年生たち。母校の誇りを胸に卒業まで走り抜きます。
新型コロナの影響で中体連は県大会が行われなかったり、地区大会もできたところとできなかったところがあったりと、特に3年生には悔しさもあったと思います。その分、3年間頑張ってきた部活の集大成として、きょうご紹介した西城中学校にとっては学校の最後を飾る大会として、選手たちは力走を見せてくれました。1,2年生の選手たちにも立派な背中をみせてくれたのではないでしょうか。