※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
首里城の火災発生から1年となるのを前に焼損した大龍柱の修復に向けた本格的な作業が始まりました。
渡嘉敷翔太記者「補修作業のため、大龍柱に樹脂が注入されていきます」
1カ月前に、台座から取り外されて作業場に移された2つの大龍柱。石材の修復に用いられる樹脂を使ってひびや亀裂を繋げる本格的な修復作業が始まりました。
県内外に衝撃が走った首里城の火災からまもなく1年を迎えます。
玉城知事「(火災当日)現場で焼け落ちた首里城の姿を目の当たりにして、なんとも言えぬ衝撃を受け、いかんともし難い喪失感に襲われたことをこの1年忘れることはありませんでした」
玉城知事は火災の発生については「管理者としての責任を重く受け止める」としたうえで、再建に全身全霊を尽くすと改めて決意を語りました。
玉城知事「琉球王国の象徴であり歴史と文化の心に彩られた首里城を必ず復元させなければならないという強い使命感を持って復興に取り組んでいきたい」
真っ黒に焦げた大龍柱は首里城火災を象徴するものの一つで激しい炎にまき込まれ2体とも160カ所が焼損、なかには首と胴の部分で龍柱を貫通するほどの亀裂も見つかっています。修復作業は10月中旬に完了する予定です。
国営沖縄記念公園事務所 首里城復元整備推進室 與那嶺盛明建設監督官「見せる復旧として公開していきながら、着々と首里城の復興事業を進めていきたい」
修復された大龍柱は新しく造られる大龍柱の見本になるほか、火災を伝える遺物として展示されます。また、首里城公園では10月28日から首里城復興ウィークとして、様々なイベントが開催されます。