※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

命の翼が再びやんばるの空を飛ぶことになりました。資金難で運休が続いていた民間の救急ヘリ、メッシュサポート。今回伊江島に拠点を移して2年ぶりに活動再開です。

NPO法人メッシュ・サポート塚本裕樹理事長「資金難で紆余曲折ありながら県民の方々に応援していただきまして、今回行政が主体という形でやんばるに救急ヘリを飛ばす体制ができまして非常にありがたくうれしく思っています」


MESH活動再開

13年前に立ち上がった民間の救急ヘリ「MESHサポート」資金難にあえぎ、活動の休止と再開を繰り返しながら今回、国と北部12市町村の補助を受け5回目の活動再開に至りました。

塚本裕樹理事長「救急ヘリ再開に向けまして、人の命を救うという意識を持った多くの先生方、また安全に航空機を飛ばすために航空関係の仲間が集まりまして、みんな一丸となって取り組んでいるところ」

島に1つしかない診療所で医療を支える阿部好弘(あべ・よしひろ)医師。かつて、MESHの一員として救急の現場で活動していました。

伊江村立診療所 阿部好弘医師「やんばるとか山の中とかですね、奥の方に行くと救急車が現場に駆け付けるのに時間がかかりますので」


MESH活動再開

北部地域には救急車の搬送に往復で2時間もかかる医療過疎地が点在しているという課題があります。MESHが活動を再開させたことで、急患搬送の課題を改善できると期待が高まっています。

伊江村立診療所 阿部好弘医師「今回再開するにあたって北部地域のすべてをカバーする気持ちでもちろんMESH救急ヘリやらないといけないですし、そういった意味で県全体に貢献できるような活動をしていけるといいと思う」

伊江島から出動するMESHの救急ヘリ。パイロットや整備士、救急救命士が常駐し、消防から要請があれば、15分以内で現場に駆け付けることができます。

MESH救急ヘリパイロット高橋和義さん「2年間のブランクがありましたけど救急医療に携わって、患者を助ける、ドクターやナースを安全に届けるということは基本的に変わっていませんので」

塚本裕樹理事長「よりよい沖縄県の離島医療、へき地医療に繋がていけるように尽力していきたい」

2年ぶりに動き出した命の翼MESHがたくさんの人々の思いを乗せ、再びやんばるの空を飛びます。