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国の観光支援策、GoToトラベルキャンペーン。これまで除外されていた「東京」が10月1日から加わりました。経済回復への期待と感染症対策の懸念は?

比嘉夏希記者「今、羽田空港からの便が到着し続々と観光客がやってきました」

国内旅行代金の半額相当を国が補助するGoToトラベルキャンペーン。10月1日から東京発着の旅行も対象となります。那覇空港では朝から沖縄観光コンベンションビューローの職員らが旅の間の感染症対策を呼びかけました。

Qキャンペーンの効果大きい?東京から来た観光客「そうですね。それで行こうと思いました」Q一番楽しみにしていることは?「美ら海水族館」日本航空では、10月1日の羽田から那覇に到着する便の予約数は1800人で、前年のおよそ半数。全日空は10月の予約数が前年の35パーセント程度にとどまっていますが、いずれも今後は回復傾向にあるということです。

一方で…。 Q東京から来る人に聞くと気まずそうですが?(うなづく)東京からの観光客「仕方ないですね」「自分たちが気を付けていれば大丈夫かなと…」どこか遠慮がちな東京からの観光客。沖縄観光コンベンションビューローの下地会長は、感染対策の徹底に加え、快く迎え入れる体制も必要だと話します。

沖縄観光コンベンションビューロー下地芳郎会長「観光業界は力を入れてガイドラインの作成・順守をしていますのでそうした取り組みが目に見えるような形でお客様に示すことで滞在を楽しんでいただける。一方で、笑顔でお客さんに接することが大事だと思っています」

東京方面からの観光客は沖縄に来る国内客全体のおよそ半分を占める、重要な市場となっています。東京の仲間入りで、落ち込んだ経済の立て直しに向けた動きが本格化しそうです。

GoToきょうから東京も仲間入り


西村経済担当相が玉城知事と面談



9月31日から沖縄を訪れている西村康稔経済再生担当大臣と玉城知事が会談しました。

玉城知事「新型コロナの拡大はリーディング産業である観光関連をはじめとする農林水産、サービス業、あらゆる業種に多大な影響を与えておりまして、この甚大な影響はこれまで県経済がかつて経験したことがない危機に直面しているといっても過言ではない」

西村大臣「国内観光客7割、3割がインバウンドという説明をただいたが、インバウンドがもう少し時間がかかるので、国内の観光、GoToキャンペーンをはじめとしてしっかりと応援しながら地域経済の状況を、皆さんの声をしっかり受け止めながら対応しなければいけないと思っている」

西村大臣は感染症対策と経済活動を両立するため臨機応変に対応したいとしました。知事との会談後、西村大臣は観光客が減ってしまった国際通りを視察しました。

西村大臣「きょうから東京がGoToトラベルの対象になりますので今後東京の人も大いに活用されることかと思うが、感染防止策をとりながら経済活動の両立なので、そういったことが実現できるように頑張っていきたい」

国際通り商店街の関係者との会談では事業を継続できるように支援していく考えを示しました。

西村経済担当相が玉城知事と面談


新型コロナ 新たに30人の感染確認



GoToトラベルに東京が加わったことで今後、新規感染者数が増えるのか…注目が高まりそうです。県内では10月1日新たに10代から90代、30人の感染が確認されました。1日にわかった感染者数が30人台となったのは8月30日以来のことです。

関連会社の職場の飲み会によって9人が感染したクラスターの発生もあり県は会食をする際、参加人数を絞ったり時間を短くしたりするなど十分に注意してほしいと呼びかけています。

県内では9月後半に1日の感染者数が1桁の日が続いた時期もありましたが、ここ最近は20人を上回る日が続いています。

新型コロナ 新たに30人の感染確認